池袋危険運転事件とその背景に迫る

2015年8月17日。池袋で恐るべき事件が起きました。

事件が起きたのは池袋東口のZARA。
この店の店舗の一台のベンツが突っ込み、路上にいた4名に怪我をさせ、1名を死亡させたのです。

この悲惨な事件を引き起こしたのは東京都北区の開業医・金子庄一郎容疑者（53）。
同容疑者は過失傷害の容疑でその場で現行犯逮捕されたが、この事件には多くの謎が隠されています。

事件直後に暴れ『何が悪い！』と叫ぶ

金子容疑者は事件直前、池袋の地下駐車場に止めていた車に乗り発進、そのまま池袋駅前の出口直前の一時停止できちんと一時停止をしています。

しかしその直後、アクセルを全開にして発進。そのまま歩道につっこみ5名の男女を撥ね、その後付近の歩行者によって金子容疑者は取り押さえられましたが、その際に『何がわるい！』『捕まえろよ！』と暴れていたといいます。

これを数人の男性で取り押さえた直後、警察が到着し、ようやく金子容疑者は逮捕されたそうです。

医者としてもトラブルが多い

金子容疑者が経営していた病院は北区にある小さな病院です。ここで産業医としてメンタルヘルスケアを中心に医療を行っていたものの、金子容疑者の医師としての評判はかなり悪かったようです。

話によれば、金子容疑者には従業員へのセクハラ、または患者との不毛なトラブルなど、とにかく多くの問題が纏わりついていました。

また、近隣の住民からの証言によれば、診察室の中も医療現場とは思えないほど散らかっていたため、医師としての信用は殆ど無いに等しかったようです。

さらに最近は医院そのものが閉まった状態が続いたようですが、その理由については明らかにされていません。

当日の行動

金子容疑者が事件を起こしたその日の行動は以下の通りとなっています。

・墓参り

当日、金子容疑者はお盆と言う事もあり墓参りに出向いています。
しかし、同伴者が存在していたのかは不明です。

・熱帯魚

墓参りが終わった後、金子容疑者は池袋駅のショッピングモールへ出向き、熱帯魚などを観賞しています。熱帯魚を購入したのかは不明ですが、趣味として熱帯魚を飼っているのかもしれません。

・ラーメン

熱帯魚を観賞後、金子容疑者は池袋駅付近のラーメン屋に立ち寄っています。
この際、立ち寄った店の店員によれば、金子容疑者の言動に不審な点はみられず、飲酒なども行っていなかったそうです。

そして事件発生直前。金子容疑者は強烈な眠気を覚えていたとされていますが、お盆での墓参りや事件直前の食事が眠気を誘ったのではないかと考えられます。

健康状態に異常無く、深まる謎

事件発生後、逮捕された金子容疑者は事故の発生原因を『強烈な眠気のせい』と証言しました。
しかし、車は地下駐車場から出てきた後にはしっかりと一時停止をしたのち、急発進して歩道に突っ込んでいます。

つまり、もしも金子容疑者の証言通りとすれば、一時停止直後に眠り、さらにアクセルを踏み込んで歩道に突っ込んだものと考えられるのです。

確かに、ナルコレプシーを代表とする睡眠障害のせいで危険運転致死に繋がった事件はいままでも多数起きているものの、その場合は健康状態になんらかの不審点があるはず。

さらに、容疑者は医師であるため、自身の健康状態に不審な点があった場合はすぐに気が付けるはずです。

にも関わらず、なぜか健康状態に不審な点はない。
いったいこれはどういう事なのか・・・

なお、医者である金子容疑者は皮肉にも同じ医療関係者である薬剤師の女性（41）を死亡させてしまいました。

とにかく裁判によって全てが明らかとなることを願うばかりです。