軽犯罪法違反の調査とは？

盗撮

盗撮は都道府県の定める条例違反の他、軽犯罪法においては、『正当な理由がなくて人の住居、浴場、更衣場、便所その他人が通常衣服をつけないでいるような場所をひそかにのぞき見た者』を違反者とみなしています。

ただ、軽犯罪法においては『通常衣服をつけないでいるような場所』のみを対象としているため、殆どの盗撮は条例違反で裁かれる事となります。

いたずら、いやがらせ問題

いたずらやいやがらせを行う人物を特定するため、探偵社に調査を依頼される方も多いです。
とくに看板や家のドア、敷地の塀などへの落書きや、車などへのいたずらに関する調査が多く、数十件以上の被害が確認される事も珍しくありません。

・店舗へのいたずら

特定の店舗にたいして、いたずら電話や、業務の妨害などをする人物の調査を行う事もあります。

この場合、軽犯罪法では『他人の業務に対して悪戯などでこれを妨害した者』としており、程度によっては、威力業務妨害罪や偽計業務妨害罪に問われることもあります。

・公共物へのいたずら

家の塀や近くの電柱、看板などにいたずらをする人物を特定するため、探偵社が調査を実施する事もあります。

この場合、軽犯罪法では、『みだりに他人の家屋その他の工作物にはり札をし、若しくは他人の看板、禁札その他の標示物を取り除き、又はこれらの工作物若しくは標示物を汚した者』。

これも程度によって、器物損壊罪や建造物損壊罪に問われることもある立派な犯罪。
また、広告や看板などへの悪戯の場合は、屋外広告物条例が適応される事もあります。

いたずら、いやがらせ問題

近隣トラブルの解決のため、探偵社が活躍する事は昔からの伝統行事のように続いている事。

特にゴミや騒音に関するトラブルが多く、

『ゴミの収集場所でも無い場所にゴミが捨てられている』
『アパートのどこかの部屋から異臭がしてアパート全体が臭い』
『ゴミの収集日でもないのにいつもゴミを捨てる人が居る』
『犬や猫の死体などが道路上に捨てられていて怖い』

といった問題は、いまでも業界内では依頼数の多い案件となっています。

・騒音問題

アパートやマンション、または近隣のどこかで騒音がするのだが、その場所と証拠を押さえるために探偵社が調査を行う事があります。

この場合、軽犯罪法では、『公務員の制止をきかずに、人声、楽器、ラジオなどの音を異常に大きく出して静穏を害し近隣に迷惑をかけた者』と定められており、立派な法律違反でもあります。

・ゴミ問題

ゴミの出す場所や出し方、または犬や猫などの死体が捨てられるといった問題を解決するため、調査員が周辺を張り込み、当事者を特定するために調査を行う事があります。

この場合、軽犯罪法では、『公共の利益に反してみだりにごみ、鳥獣の死体その他の汚物又は廃物を棄てた者』となっており、程度によっては、廃棄物処理法違反に問われることもある重大な問題となっています。

軽犯罪法は甘くみてはいけない！

たかがいたずら、たかがいやがらせ、たかが近隣トラブル。
そう甘くみていては、いつか拾だいな事件につながりかねません。

とくに悪戯やいやがらせなどは、その犯人が異常な精神状態にある証拠。
行為がエスカレートした結果、どんな重大な犯罪を犯すかわかりません。

また、こうした軽犯罪は警察が捜査にあまり積極的でないことから、個人や地域、または企業がどれだけ損害を被っていても、場合によっては被害届を受理してくれない事もあります。

そんなトラブルに出会ってしまったら、一人で悩まず、まずはプロに相談してみましょう。
きっと、あなたにとって最良の解決策がそこにあるはずです。