悪質業者は冷静に対処できない状況を作り出す!

人は何事にも冷静に対処できれば、他人に騙される確率は極端に下がります。

なぜなら、騙される方も、騙される側も結局は同じ人間であり、その知性にも実は大きな差は無いからです。

つまり、普段通りにしていれば両者共に知能レベルに大きな違いが有るわけでもなく、逆に騙す側のほうが知識や経験が浅い場合もあります。

それでは、なぜ人は悪質業者に騙されてしまうのか？
今回は悪質業者が簡単に人を騙す驚きの手法について迫ってみたいと思います。

パニック・コントロール

悪質業者のみならず、人を騙す際のもっとも効力を発揮するのは、相手を混乱に陥れ、冷静な判断を出来なくさせることです。

そのため、悪質業者も例外なくこの手法を用いており、常に相手の冷静な判断を失わせるような手法を取り続けているのです。

例えば、訪問販売を行う悪質業者の場合は、すでに相手宅に訪問するという行為で相手の不意を突き、まずは冷静さを失わせた上で、いかにこの商品が素晴らしいかを堂々と説明しはじめます。

すると、不意をつかれた消費者は警戒こそ強まっているものの、商品の中身について冷静な判断をする余裕が無いため、話しを聞けば聞くほど相手の術中にハマってしまい、最後まで話しを聞いた頃には、その商品を断れなくなっているのです。

また、不意を突く悪質な手法として有名なものは『オレオレ詐欺』を代表とする特殊詐欺です。

突然家に見知らぬ電話が掛ってきたと思い電話に出ると『もしもし、オレ、実は事故を起こしちゃって・・』と、唐突に緊急事態を告げてきます。

これにより、電話を受けた人間の脳も緊急事態に陥ってしまい、相手が本当に息子なのかどうかすら判断せず、言われるがままにお金を指定の口座に振り込んでしまうのです。

不安をコントロール

また、話術によって相手の不安感をあおることで、悪質な商品やサービスを購入させるという手法も存在します。

例えば家の耐震構造を点検しにきたという業者が『この家の耐震構造に問題があり、地震があればすぐに崩れてしまうだろう』と言われたら、とにかく不安でたまらなくなってしまいますよね。

そんな消費者の不安につけこんで、「それでは補強工事をして家の耐震構造を強化しましょう」などと言われれれば、すぐにでもお金を払って払うかもしれません。

しかし、その業者は本当に耐震構造の点検を行っている会社でしょうか？

その業者が本当に存在しているのか？そして、もらった名刺の住所には本当に業者の会社が存在しているのかも確かめずにお金を払ってしまうような手口はこのようにして行われているのです。

不安や恐怖に負けないことが大切

こうした手法にはまらないためには、とにかく不安や恐怖を受けないことが大切です。

では、不安や恐怖を受けないためにはどうしたらよいのかというと、そのためにはまず詐欺や悪質商法に関する情報を多く手に入れる事が大切です。

大抵の場合、人は経験したことの無い事態に遭遇した場合に恐怖したり不安に陥ったりしますが、その事態を事前に知識として仕入れていれば、いざという時にも不安や恐怖が軽くなるのです。

そうした事から、現在流行している特殊詐欺などの情報はマスコミを通して幅広く情報が拡散し、その被害を未然に食い止めることが次第に出来始めています。

ところが、詐欺や悪質商法というのは常にその手法や商品、サービスが時代と共に変化していくため、再び新たな詐欺の手口が流行してしまうでしょう。