実は何も変わっていない?いじめ問題の実態とは

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実は何も変わっていない?いじめ問題の実態とは - 2015.02.22(日)

探偵の仕事の一つでもある『いじめ調査』。

これは、子供がいじめを受けている様子や、いじめを受けていないかどうかを確認するための調査ですが、実際今日本でおきているいじめ問題がどうなっているのかについてまとめてみました。

実は変わらない『いじめの数』

毎年多くのいじめ問題がニュースで流れており、『今年は前年度にくらべ〜人現象』など、文部省によるデータが公表されていますが、実はこの数字というのは『認知数』といわれるもので、文部省が「いじめ」と認めた数を公表しているだけにすぎません。

では、実際の所はどうなのかといえば、実はその数はまったく変わっていないのです。

毎年行われる国立教育政策研究所のいじめ被害経験率のアンケート調査の結果によれば、1998年から、一定してその数に変動はありません。

参考:
小学校4〜6年 いじめ被害 仲間はずれ・無視・陰口(男子)
小学校4〜6年 いじめ被害 仲間はずれ・無視・陰口(女子)

このように、いじめ問題はいまだ改善されることはないにも関わらず、文部省による認知数が減少傾向にあることを考えれば、その隠蔽が巧みに行われ続けているのが実情だといえるでしょう。

悪質ないじめが起きやすいのは小学校高学年〜中学2年生の間!

文部省の統計によれば、いじめの認知件数のピークは中学1年生〜2年生の頃となっています。
これは、いじめがより表面化しやすい時期という事であり、自殺につながるような悪質ないじめもこのころに起き始めると考えて良いでしょう。

参考:
学年別いじめの認知件数』 
「平成22年度 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」より

いじめが起きやすいのは教室と登下校中!

いじめが最も起きやすいのは、教室。

しかし、学校内は今でも聖域といわれるほど部外者が立ち入ることができないため、教育者達がいじめを無視してしまえば、教室内のいじめの存在が露見することはありません。

参考:
田中美子『「いじめ」のメカニズム』(世界思想社、2010)

では、学校外でもっともいじめが発生しやすい場所はどこかといえば、それは『登下校中』。
この登下校中の行動を確認することによって、はじめて部外者が生徒のいじめ問題を確認する事が可能となるのです。

参考:
学校外での被害スポット
森田洋司ほか『日本のいじめ』(金子書房、1999)より

部外者の介入は無駄ではない!

いじめ問題を学校に相談することは、決して無駄ではありません。
多くのいじめが、教師が知らなかったり、認知されないために発生しているのが現実。

つまり、いじめの事実を教師が知り、それに対応するよう促せば、いじめは効果的にいじめは減るのです。

参考:
『教師の対応とその効果』
森田洋司ほか『日本のいじめ』(金子書房、1999)より

このように、教師がいじめをなくそうと勤めた場合には、なんと6割以上が「なくなった」「少なくなった」という結果を産んでいます。

増加しはじめた自殺率

文部科学省によれば、いじめを原因にした自殺は統計を取り始めた1980年代から徐々に減り続けています。

参考:
『児童生徒の自殺の状況』
(文部科学省ホームページ)より

しかし、年々減り続ける児童の人口と合わせて、その自殺率を計算してみると、実際は自殺率が徐々に上がり始めているのがわかります。

年度 5-9歳 10-14歳 15-19歳 5-19歳合計 5-19歳自殺率 5-19歳人口
1950年 0 2 1310 1312 4.90 26790250
1955年 3 88 2735 2826 9.69 29175928
1960年 1 62 2217 2280 7.72 29530711
1965年 0 46 806 852 3.06 27884587
1970年 0 55 702 757 3.04 24897682
1975年 1 88 768 857 3.43 24992396
1980年 2 53 599 654 2.41 27082572
1985年 4 81 453 538 1.96 27382100
1990年 0 47 381 428 1.65 25900277
1995年 0 66 423 489 2.18 22409742
2000年 0 74 473 547 2.75 19925096
2005年 1 44 511 556 3.02 18413828
2008年 1 58 507 566 3.19 17745000
2009年 0 55 457 512 2.92 17542000
2010年 0 63 451 514 2.94 17462882

引用:
新小児科医のつぶやき〜子供の自殺の統計〜」より

015294まとめ

・いじめの数は昔からほとんど増減が無い。
・いじめが最も多いのが中学2年生。
・いじめが起きやすいのは教室。
・部外者が最もいじめを確認しやすいのが登下校中。
・いじめを学校に相談することは無駄ではない。
・自殺数は減っているが、自殺率は徐々に増加している。

深刻な子供の自殺問題は、親の目の届かない場所で常に起きるものです。
だからといって、全てを学校に側に任せずに、我が子のいじめ問題の現状を確認し、その証拠を持って学校に相談する事も大切なのです。

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