今すぐに離れるべきDV加害者から逃げるためには？

現在、日本の女性の4人に1人がDV（ドメスティック・バイオレンス）にあっているという調査結果が出ていますが、実際にその被害を相談してくる人はごく一部と言われています。

これは、DV加害者がまるで飴と鞭のように暴力と優しさを上手く使い分け、被害者を巧みにコントロールしている事が原因です。

また、被害者側も相手に尽くす事に喜びを覚えるような人が多いため、DV被害そのものを自覚しようとせず、暴力すらも愛情であると錯誤してしまっている現状があります。

DV加害者の特徴

DV加害者の性格的特徴は、『とにかく相手を支配しなければ気が済まない』という、病的なまでの支配的欲求を持っている事があげられます。

この支配的欲求とは『相手にこうしてほしい』や『自分にたいしてこう接してほしい』という思いが強すぎるあまり、自分の望み通りにならないとすぐに癇癪を起して、暴力でもって相手を支配下に置こうとします。

このような人物は相手への依存度も高く、パートナーが他の異性と話しているだけで猛烈な嫉妬心を露わにしてくる事が多いです。

DV被害者は暴力を受け入れる

DV被害者は、パートナーの暴力を受け止める事こそが愛情であると考えています。

しかし、このような心の優しさが返って相手の暴力を増長させる結果となり、最悪自分や子供の命を落とす結果を生み出してしまいます。

まずは相手との距離を置く

DV加害者と被害者の異質な共依存関係を断ち切るには、もはや相手との距離と距離を置く以外には不可能です。

相手の事を愛している気持ちはわかりますが、DV加害者というのは大抵ターゲットとなりえるタイプの被害者さえ近くにいなければ、DV加害者となる事はありませんし、相手が本当に被害者の事を愛しているのならば、自身の異常性を正すため、病院や施設に入院し自分の行いを正そうと必死になるはずです。

それすらもせず、ただ悪戯に暴力を働くようであれば、あなたはまずそこから離れなければなりません。でなければ、最悪被害者やその家族を殺してしまうかもしれないのです。

悪質なストーカーと化すDV加害者

DV加害者から逃れたあと、まずすべき事はDV被害者専用のシェルターなどに入り、加害者が追ってこれないようにする事です。

なぜなら、DV加害者は被害者女性が自分を裏切ったと思い込み、被害者を取り戻そうとしたり、制裁を加えようとしてしまうからです。

これから逃れるためには、やはり自分の痕跡を辿れなくするようにする他無く、携帯電話を全て解約し、カードの変更や、場合によっては改名すらしなければならなくなります。

最近ではDV被害者である事を訴えれば、市役所などの住民台帳は閲覧が制限され、本人以外は戸籍などを取得できなくする措置もあるので、有効的に活用していかなくてはなりません。

まとめ

DV被害による悲しい事件は毎年発生していますが、その事件の中でも最も悲惨なのは、幼い子供の命が悪戯に奪われてしまうような事件です。

パートナーへの暴力が、やがて子供へと対象を移していき、幼い子供がいわれの無い暴力を受けて死んでいってしまう姿を思い浮かべると、DV犯罪の恐ろしさや悲しみが伝わるかと思います。

そんな悲しい出来事を防ぐためにも、DV被害者はまずは加害者であるパートナーから逃げて距離を置き、痕跡を残さない事が大切です。

また、加害者側は自身の行動をもう一度見直し、精神科医などに相談して自分の性格の問題点を改善する努力をしましょう。