ストーカー続発？フェイスブックの危険性とは？

Facebookは今世界でもっとも利用されているＳＮＳですが、今もっともストーカー犯罪に利用されているサービスでもあります。

ストーカー犯罪に使われた実例

日本ではすでに2件のストーカー殺人でFacebookが利用されています。

・逗子ストーカー殺人事件

2012年に発生したこの事件は、被害者の女性は刺殺され、最終的には被疑者が自宅で首をつって自殺しました。

被疑者の男性は主にFacebookを中心に被害者女性の個人情報を得ようとしており、その他にもありとあらゆるSNSやウェブサービスを利用して被害者女性の住所を特定したようです。

・三鷹ストーカー事件

2013年10月8日に発生したこの事件は、かつて交際関係にあった男性が、交際を断られた事を理由に逆恨みしストーカー化、被害者女性宅に侵入し、帰宅した女性の首や腹を刃物で刺して失血死させた事件です。

この時、被害者女性と犯人はFacebookで互いに知り合いって交際に発展していたとされ、交際を断られストーカー化した犯人も後にFacebookを利用して被害者女性の動向を探ろうしていた可能性があります。

なぜFacebookがストーカーに好まれるのか？

Facebookがストーカーに好まれる理由としては、まず第一に「実名での登録が推奨されている」という事が上げられます。

このサイトの主旨が仇となり、出身地、現住所、勤務先、最終学歴などを当たり前のように書いてしまう人が跡をたちません。

また、Facebookでは自分の顔写真や、家族、友人などをアップロードして公開する事が平然と行われいる他、他人のページに載った写真でも、「この写真に写っている人物」を書き込む事が可能で、他人のページから自分のプライバシーが侵害されてしまう危険性もあるのです。

なぜFacebookではそこまでプライバシーをさらけ出すのか？

ツイッターやMixiよりも、圧倒的にプライバシーの公開率が高いFacebookですが、その公開率の高さはFacebookを利用する人たちの精神状態が多分に関係していると思われます。

他のSNSとは違い、Facebookは他者との交流をより具体的にしたり、もしくは交流のある人間との関係性を、よりはっきりと図式化できるシステムを採用しています。

また、互いにプロフィールを公開し合い、実際の顔写真と実名を使って交友関係を深めるため、匿名性の高いＳＮＳよりも遥かに高い信頼関係を築けてしまいます。

つまり、Facebookでプライバシーを晒すことで、人々は多くの人と、より本格的な交友関係を結ぼうとしているのです。

これ自体にとくに問題はありませんが、Facebookはインターネットを利用する36億人の人間に見られるもの。結果的には、多くの友人を作る事はできるでしょうが、それにともなうリスクをあまりにも増やし過ぎてしまったといえるでしょう。

ストーカーを防ぐには？

Facebookでストーカーを防ぐためには、まず実名を公開しない事がベストでしょう。

また、自分の顔写真を使うのもあまり好ましくありません。
例え使うにしても、はっきりと顔のわかる写真は避けたほうが良いかもしれません。

また、プロフィールや記事の投稿にしても、住所の特定につながるような文章はのせいないほうがベスト。写真にしても、位置情報は絶対に載せてはいけません。

また、それでも危険があるならば（過去の異性関係に問題があったりする場合）公開範囲を友人限定にするのも良いでしょう。

特に信頼出来る人間だけに公開するようにしておけば、不特定多数の人間が見る事は不可能ですから、プライバシーの露出はかなり防げると思います。

今や公共のライフラインと化しているSNSですから、それを絶対に使わないというほうが難しいでしょうし、正しく安全な使い方を心がけて、最悪犯罪に巻き込まれるような事だけは避けるべきです。