レシートに実名はやばい？ストーカー問題に発展

ストーカー問題が年々増加傾向にあるなか、今ある一枚の紙が問題視されています。
それは、なんとスーパーのレシート。

なぜこのレシートがストーカーの関係があるのか？

今回はレシートに記されたプライバシーの問題と、それを元にストーカー被害にあったケースについてまとめてみました。

問題はレシートに記された店員名

みなさんも見た事があると思いますが、店のレシートにはそのレジを打った店員のフルネームが記載されている事があります。

実は、ストーカーの中には店員のフルネームから、インターネット上のSNSなどを辿り、大量のメッセージを送りつけるインターネット上でサイバーストカー行為を行う人物が跡を絶ちません。

また、知らない男性に「○○ちゃんだよね」と声を掛けられたり、名前を覚えられたら最後、その男性にいつまでもしつこくつきまとわられるといったケースもあります。

実は恐ろしい本名提示

しかし、仕事で本名を提示することは決して珍しい事ではありませんし、名刺には本名を記載するのが基本ですので、なにも仕事上で偽名を名乗る方がおかしいのでは？

と、お思いの方は、何が問題なのか少し論点がずれた考え方をしているかもしれませんので、この問題について詳しく説明させて頂きます。

不特定多数の人間に知られてしまう

大きなスーパーではれば、その日店を訪れる人間は百人以上に上る事があたりまえですが、そんな場所でレジを打つということは、それこそ日に何十人もの相手に自分の本名が入った名刺を配っている事になります。

しかも、スーパーのレジ打ちでは、こちらからその相手のある程度の素姓すら知ることはできませんので、どんな人間に対しても、自分の本名を渡さなければならなくなってしまいます。

説明も無く、強制的に本名が載せられる

スーパーでパートの経験がある人なら解るでしょうが、面接の時に『レシートに本名が載るけどいい？』なんて聞くような経営者や人事担当者はまずいません。

しかし、いざ働いてみると、レシートにはなぜか実名が、しかもフルネームで・・・
プライバシーの問題が騒がれている昨今でも、このような対応が当たり前という業界の姿勢は、やはり改善すべき点のように思います。

なぜレシートに実名が必要なのか？

レシートに実名が必要な理由として上げられるのは、まずは管理上の問題でしょう。

レジ打ちでなんらかの問題があった場合に、その解決を効率的にすすめるため、レジを打った人物がすぐにわかるよう、実名入りのレシートを客に発行するのです。

また、『斎藤』や『鈴木』のように、店舗内で何人も同じ姓の人物が居る可能性もあるので、フルネームで記載する店舗がかなりあるのです。

しかし、管理上の問題であれば、実名ではなくとも、店員番号や偽名、もしくは呼称などでも十分通用するはずでは？

店員に責任感を持たせようとしている

そこで浮上する二つ目の理由が「店員に責任感を持たせたい」という店側の思惑です。
確かに、レシートに実名が入っていれば、何か問題があった時に確実に自分だとわかりますし、その恐怖心が「ちゃんと仕事をやらなきゃ！」という気にさせるかもしれませんね。

しかし、実名を公表しているからといって、それほど仕事の能率が上がるものなのか？

また、そのように恐怖心を煽る形で実名を公表して、もしストーカー被害などの問題があったほうが、店側にしても大きなデメリットなのではないでしょうか？

まとめ

実名をどこでもばらまくように公表することは、それだけ自分にかかる火の粉を増やすと思って間違いありません。

そのリスクを上回るだけの利益を自分が得られるならば良いでしょうが、パートタイムのレジなんかで毎日実名を晒すのは幾らなんでもやりすぎな気がしますね。