世界の探偵の歴史 - 2015.03.18(水)
私立探偵の誕生
1749年にイギリス私服刑事が活躍した事により『バウ街の警吏』と呼ばれました。
彼らは私的な事件の解決を行っていた事から私立探偵の元祖と言われています。
1800年初期になると、数人の警吏が私立探偵となりました。その後、1830年頃になるとイギリスに興信所が出来はじめます。
アメリカで急成長を遂げた大探偵時代
1841年頃:
アメリカに興信所が出来る。ダン&ブラッドストリート社にはリンカーン大統領も働いていた事があるので有名である。
1850年頃:ピンカートンがシカゴ私立探偵社を設立。
その後、プンカートンは歴史上もっともと有名な探偵社『ピンカートン探偵社』(Pinkerton National Detective Agency, 略称:Pinkertons を設立する。
ピンカートンは、大統領選挙に立候補していたエイブラハム・リンカーンの暗殺計画を未然に防ぎ、有名になった人物です。
(リンカーン暗殺時には、ピンカートンではなく、アメリカ陸軍が警護にあたっていました)
歴史上もっとも巨大化したこの探偵社は、犯罪者の捜索から身辺警護、さらに軍の依頼までをこなす総合警備業であり、その規模は当時のアメリカの司法機関を遥かにしのぎ、アメリカ軍の兵士を超える人数の探偵を抱えていました。
また、この探偵社に雇われる人物は、元保安官、元軍人などが大半を占めており、オハイオ州では準軍事組織(傭兵会社)、または民兵として雇われる恐れがあるとして、探偵社を非合法にした程でした。
巨大探偵社「ピンカートン」の衰退
しかし、この巨大探偵社は19世紀後半になると衰退しはじめます。
19世紀後半にアメリカで起きた職場闘争が過激さを増してくると、実業家たちはストライキを起こそうとする人物を監視するスパイとして、ピンカートン探偵社を雇っていたのです。
その最も悪名高い例が、1892年にペンシルベニア州のカーネギー製鋼会社で起こったホームステッド・ストライキ事件。
ピンカートン探偵社が雇われたのは、当時海外にいて不在だったアンドリュー・カーネギーに代わって、ヘンリー・クレイ・フリック(Henry Clay Frick)が計画したスト破りを実行するため、40名のピンカートン探偵社の社員と、カーネギーが雇った260名の無法者達と労働者の間に激しい衝突が起きました。
この時、労働者とピンカートン探偵社側は双方とも銃などで武装しており、衝突の際に数人の死者が出てしまったのです。
他にも、ピンカートン探偵社は、1877年の鉄道スト、イリノイ州、ミシガン州、ニューヨーク、ペンシルベニア州の炭坑・ 鉄鋼・材木ストにかかわっていました。
その後、ピンカートン探偵社はアメリカを離れ、今でもスウェーデンの警備会社Securitas ABの1事業所Securitas Security Services USAとして存続しており、現在では政府要人の警護などを請け負っています。
その後の探偵の歴史
このような事件があったため、アメリカではその後探偵業にもとづくライセンス制度が導入される事になります。
このラインセンス精度は3段階に分けられており、その中でも最上位の免許については、司法機関での実務経験や、難関な試験に合格する必要があり、その取得に5年以上の期間を要します。
さらに、武器の所持も許される公的資格制度もある事から、キャリア主義のアメリカでは、警察官よりも探偵の方がステイタスが高いとされるようになりました。
こうしたライセンス制度があるため、アメリカでは突然個人が探偵業を営む事は出来ません。
元警察職員であっても、探偵社に就職できることはあれど、開業する事は出来ません。
また、警察官として極めて優秀な成績を修めた者であれば、その実績が一部実務経験年数に算入され突然個人開業できるケースも州によっては存在しますが、非常にレアなケースといえます。
さらに、正当防衛のため、小型武器(拳銃等)の所有が認められているのも、犯罪者を相手にする事が多いアメリカの探偵の事情によるものです。
また、米国探偵の平均所得は1名あたりの年収が約1000万円以上。これも、債権の売買、回収、法執行や、逃亡犯罪者の逮捕連行も行う探偵が多いのが理由です。
また、こうしたライセンス制度は探偵業発祥の地であるイギリスをはじめ、世界各国で導入されています。
しかし、未だ日本ではこうしたライセンス制度の導入は果たされていないのが現状です。
まとめ
このように、探偵の歴史はイギリスから始まり、アメリカで育った後、そして世界へと広まっていきました。
それに伴い、フィクションの世界にも多くの探偵達が生まれる事となり、今では『探偵』という職業を知らない人間が居ない程にまで成長したのです。
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