不倫の裁判について【流れや内容、必要な費用、成功のポイントとは】 - 2016.07.25(月)
不倫発覚で、もう離婚したいと思うこともあるでしょう。
不倫が原因で離婚したというのは珍しいケースではなく、性格の不一致に次いで多い離婚理由であるかもしれません。しかし、裁判になって、慰謝料を勝ち取るためには、綿密な準備が必要となります。
離婚の際に重要な事実
まず、離婚裁判で重要なポイントとなるのは、「不貞行為の有無」ということになります。単に不倫されたと騒いでも、公平を重視する裁判では「証拠不十分」ということになり、離婚理由として認められないことがあります。ですので、確固たる証拠は揃えておく必要があります。
また、証拠として認められる離婚に相当する不貞行為というのは、性行為の有無になります。たとえば、とても親しい異性がいて、しょっちゅう電話でやり取りをしているとか、食事をして悩みの相談に乗ってもらっているという場合、これは不貞行為にはなりません。
精神的な裏切りではあるけれど、裁判所が認めるのは、あくまでも肉体関係の有無になります。ですので、異性の友人では性格の不一致ということで離婚はできても、慰謝料請求はできません。
プロに頼んで事実を掴む
そのため、不倫を理由に離婚裁判を行うなら、決定的な証拠をつかんでおく必要があります。それは、不倫相手との密会を細かく記録し、鮮明な写真や動画を提出するといったことです。
また、1回の肉体関係の場合、「魔がさした浮気」と判断され不貞行為と認められないケースがあります。それを避けるためにも、複数にわたって性行為を持っている証拠が必要です。
根気強く尾行するのもよいですが、実際問題、難しいこともあるでしょう。そういう場合は、探偵などのプロに依頼するのがお勧めです。浮気現場の証拠を掴んでもらうことで、より有利に話を進められることになるでしょう。
慰謝料の請求方法
なお、不倫の場合は、配偶者のみならず、不倫相手にも慰謝料の請求が可能です。
既婚者だと知っていて関係を持った場合、慰謝料を取れる可能性は高いので、離婚と同時に不倫相手に請求を出すとよいでしょう。
探偵を雇うとなるとそれなりの費用がかかり、裁判のための弁護士費用も掛かることになります。しかし、配偶者とその相手との両方からの慰謝料を得られると、結果的にお釣りがくるほどの額になるのが一般的です。
離婚して、綺麗さっぱり新たなスタートを切るためにも、うやむやな別れ方ではなく、きちんと決着をつけることです。そうすれば、未練を感じることなく、前進できることにもなるでしょう。
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