当時新聞に新規オープンのチラシが入ってきたので応募しました。
そのあたりはコンビニがほかにも沢山ある中で「なんでわざわざあそこでコンビニ？」と思いましたが近所だったのでもし決まればかなり楽に通えることがわかっていたので。

このお店は、オーナーさんがもつ数件目のコンビニだったようで、ほかの店舗から暫くは応援が来ていました。
時には、乱暴なお客さんも来たりしましたがそういう時は、先輩が助けてくれました。
しかし、シフトの関係で新人ばかりになることがあり、お昼時にぶつかるとかなり苦しい状況になります。
怒鳴られたりすることもありましたが、そういう時は先輩や店主と交代しました。
お弁当はそれぞれ温め時間が細かく異なり、時々間違えたりすることもありました。
外の掃除のときは結構やりやすかったです。新商品や割引の時はとにかく声を出して直接宣伝します。
そのおかげか、ホットスナックは結構売れます。
私は幸い時間にぶつかることがなかったので実際にやらなかったのですが、
あんまんや肉まんの類はある一定の時間がたつと売ってはいけないと定められていて、期限の切れたものは入れ替えて、廃棄しなければなりません。
この、廃棄品はホットスナックに限らずお弁当やパンなども対象です。
期限が切れると、店外の裏の捨て場へ持っていくのですが、これは荷車をつかっても大変重くおそらくゆうに１０キロぐらいあると思います。
しかも、それは一日に一度じゃないのです。
衛生の問題があるとはいえ、毎日毎日１０キロの廃棄品が一つのコンビニから出ていると思うとどうしたら無駄な廃棄品が出なくなるか、と考えてしまうことがありました。

オープンの時、ものすごい勢いでお客さんがやってきました。
その時に、小さな女の子が一生懸命背伸びをしてレジに商品を持ってきてくれて、それがとてもかわいかったのを覚えています。
レジの時にホットスナックをすすめた時に「じゃあそれも」といって買ってくれる人がいると心の中でガッツポーズしたりしました。
オープンを機に、ご近所へ挨拶に伺い、そこから来てくれた人も多く、私の顔を覚えてくれた人もいたようでそれもうれしかったです。

店員の研修はかなり時間をかけて行われましたが煙草についてだけはほとんど研修がありませんでした。
自分は煙草もお酒もやらないので、そういうことに慣れたお客さんから略称などで言われると混乱することが多かったです。
時々強く言われることもありますが、わからないのでお客様に直接きいたりすることがよくありました。
せめて一覧や煙草専用のマニュアル等があるといいなと思います。
あと、公共料金など、そもそもコンビニ店員に望む仕事量が多すぎると思います。
しかも、その多くが地域の最低賃金です。しかし、店長たちは「あぶないから、女性は夜勤に入れない」と考えてくれていたようです。
お店がオープンしてすぐのころは深夜まで勤めましたが、落ち着いてからは夜勤には参加しませんでした。