高校を卒業してすぐにこのアルバイトを見つけました。時給が１０００円ていうのは魅力でした。それにたこ焼き屋さんがたこ焼きを焼いている時、すごいなと思って見てしまいます。たこ焼き屋さんのアルバイトで、自分がたこ焼きを焼くと考えたらウキウキしました。

まずは、研修があります。たこ焼きをすぐ焼けるわけではなくて、接客サービスのマナーや声出しからでした。たこ焼き屋さんと言えども結構徹底して教育してくださったと思います。マニュアルもありました。たこ焼きを焼きながら声を出す。お客様に販売する。テーブル席でもたこ焼きが食べられるお店でしたから、注文を聞いて、お席にご案内してお水やお手拭きなどを出す。シミュレーション練習もしました。接客サービスのマナーを一通りしたあとで、たこ焼きの焼き方を学びました。まずはたこ焼きの鉄板の扱い方からです。一度空焼きをしてから、こげつかない鉄板をつくるのだとか、本当に知らないことばかりでした。たこ焼き生地の作り方では、卵の殻が入ってしまわないように、ボウルに一度割ってから生地に入れるのですが、一回に割って入れる数が２０個とかだったり、本番は生地作りにぐずぐずしていられないので一つの作業も真剣になりました。お店の中はそんなに広いわけではないけれど、土用日や日曜祝日などはお客が多いため、スタッフも当然４～５人体制で仕事をします。焼くのが疲れたら、販売をしたり、接客が得意な子は接客を中心にしたり、自然と役割分担ができてました。とてもチームワークが良かったと思います。一生懸命力を合わせて仕事をしますから、本当にみんな仲が良かったです。

忙しい時の手際の良さは本当にみんな素晴らしかったです。はじめのうちはもたもたしてしまうけれど、慣れると阿吽の呼吸で連携してしゃかしゃか動き回りました。そういうところが楽しかったです。たこ焼きを焼くスピードも出来映えもみんなプロでしたから、特技の一つになったと思います。一番いいところは、みんながその仕事に自信をもっているということだと思います。信頼関係ができていますから、お互いを思いやってその場所で仕事ができました。

改善点は一つだけ、衛生面でしょうか。たこ焼きを焼くときに必ず粉から生地を作り、焼くのですがどうしても生地で汚れたり、油もとびちりますし、ソースやマヨネーズも汚れの原因になります。それが本当に臭かったんです。洗っても洗っても取れなくて、みんなどうしようもなかったんです。臭いのを気にするのはアルバイトの女の子達だけではありますが、アルバイト後にたこ焼きのにおいがしみついているのは仕方がないです。ラーメン屋さんで仕事をしたら、ラーメンのにおいがつくだろうし。しかし、粉臭かったです。粉汚れをおとす洗剤なんかをお勧めしてくれたらいいな、と思います。でも、仕事をしていたら気になりませんから、飲食店の制服の匂いはつきものなのかもしれません。改善点でそういうところが思いつくというのは、やっぱりとてもいい職場だった証だと思います。