学生の頃、マンションの近くでアルバイトをしようと思い、近所を歩ていたら「スタッフ急募」の張り紙を見つけました。
飲食店だったので、味を知りたいと思って、友人を誘い食べに行きました。
とても美味しくて、店員さんも優しそうだったから「ここでアルバイトしたい！」と思いました。

ランチは定食をしているお店です。近くの会社のサラリーマンやＯＬの方たちが多く来てくれました。顔なじみになるお客さんも多くて、お店の外で会っても笑顔であいさつをしてくれることが嬉しかったです。
夜は居酒屋のように、楽しくお酒を飲みに来るお客さんで賑わっていました。定番のグランドメニューを頼む人もいれば、季節限定の創作料理を注文してくれるお客さんもたくさんいて、「これ美味しいね！」と言われると、私が作ったわけでもないのに、とても嬉しくなりました。
レジを担当している時には、「ありがとう。美味しかった。また来るな！」と言ってくれるお客さんがいっぱいいました。ホールだったので、お料理を作るわけではないし、ドリンクを入れて運んで、出来上がったお料理をお席に運ぶというだけの仕事なのに、笑顔で優しく接してくれるお客さんに囲まれて、とても楽しかったです。
店長や社員さん、他のアルバイトの子たちもみんな面白くて、職場としても充実したアルバイト生活を送れることが出来ていました。定期的に開催される飲み会もいつも楽しみに参加していました。辞めてからもたまに行くことがあるお店で、これからもっとたくさんのお客さんで賑わえばいいなぁと思います。

接客だったので、人見知りが少し直ったと思います。そこまで人見知りが激しいというわけではありませんでしたが、初対面の人と笑顔で話をするのが少し苦手でしたが、仕事だから、と割り切って話しかけるようにしたら、自然と笑顔もでるようになりました。大きな声を出さないとスタッフ同士の連携がとれなかったということもあり、恥じらいもなくなって堂々としていられるようになったと思います。
ドリンクのお代わりをこちらから聞いたりするようにしていたので、気遣いをするということも少し出来るようになったと思います。

カウンターの下に荷物を置けるスペースやフック等があればよかったと思いました。カウンターは結構ぎゅうぎゅうになっていて、イスに荷物をかけることしかできなくて、お買い物帰りや大きなバックを持っているお客さんには少し不自由な思いをさせてしまっていたと思います。特に冬は、上着もあるので、荷物と上着でイスの背が膨れて、私たちスタッフや他のお客さんがトイレ等に行くときに差し支えてしまったりしていました。
もう少し空間をうまく使って、お客さん同士が気を遣わなくてもいいような工夫をしてほしかったです。バイトミーティングで何回かこのことを伝えましたが、結局改善しないうちに卒業に至ってしまい、今もまだ当時のままのようなのが少し残念です。