私がアルバイトを探している時に、すでにそこで働いていた友達が紹介してくれたことがキッカケでした。接客業がいいなと思っていたし、結婚式に携われる仕事なんて、とても素敵だなと思ったので面接を受けてみようと思いました。

とにかく最初は覚えることがたくさんで大変でした。婚礼の知識が全くなかった私にとって、なにもかも新鮮で初めてのことばかりでした。
一生に一度の結婚式の場ということもあり、現場はとてもバタバタとしており、大忙しです。
マナーの質も問われるので、出勤前に研修を受け、きちんと出来るようになってから挑むことになります。
最初のうちは、サービスマンとして気が利かなく、お客様に怒られることもあり、もちろん社員さんからもたくさん怒られ、1人倉庫で泣くこともしばしばありました。
その頃私は大学生だったのですが、ホテルで働くにあたって髪の毛は染められなくてオシャレは限られるし、慣れないパンプスで走り回ったり、椅子やテーブルや重たいもの、熱くて重いお皿を持って行ったり等、体力面でもとても大変で、もうやめたいと何度も思いました。
けれどやっぱり結婚式という大切な場で働けるということはとても特別で、やりがいを感じていました。
とても厳しい世界でしたが、その分お給料もしっかりいただけますし、その上、社会人になっても恥ずかしい思いをしなくて済むくらいの基本的なマナーがしっかりと身につきます。
あと、姿勢もよくなります。(笑)
仕事仲間との絆も深まり、友達もたくさんできました。

やりがいを感じる場面はたくさんありますが、やはり、結婚式を終えた後に、ゲストの方々や新郎新婦様に笑顔でありがとうと言ってもらえる時が1番嬉しくて、いくらヘトヘトでもあたたかい気持ちになるものです。
会場にいる人全員がみんな笑顔で楽しそうでとっても幸せそうな様子を見ると、結婚の素晴らしさを感じると同時に、一生に一度の素晴らしい舞台に自分が関わらせてもらっているのだと
思うと、もっと頑張らなければ！という向上心も芽生えてきます。本当に素晴らしい仕事だと思います。

やはり、何個も婚礼をこなしていくと、悪い意味でも慣れが出てきてしまっていた時期がありました。慣れが出てきてしまうと、仕事をただスムーズにこなすことだけを考えて動いてしまっていたのですが、そうなっていると、自分の仕事のことばかり考えて、ゲストの方々に楽しんでもらうという、サービスマンとして1番大切なところを忘れかけていました。
時間のことばかり考えたり、後輩の行動にイライラしてしまったり、笑顔もなくなっていたこともありました。やはり、どんな時も常に笑顔で接客をすることが、サービスマンにとって1番大切なことだなと思います。もし今またあの仕事に戻ったならば、とにかくゲストの前では笑顔で接客をすることと思います。私情でゲストの前でもうまく笑うことが出来なかった昔の私は、子供だったなぁと今なら思えます。