バイトを探していた時に、新聞の折り込みチラシで地域のアルバイト情報が毎週入っていて、よく見ていました。たまたま見ていた時に見つけたのが、家から近い場所にある企業の店舗でした。最寄駅迄徒歩で15分、普段から電車は殆ど利用しない私には、家から自転車や歩いて通える範囲がまず希望でした。そこは自転車で10分もかからず、徒歩でも行ける近場で、以前から利用はしないまでも知っているお店、接客販売も面白そうだと選びました。

婦人紳士子供衣料品から生活雑貨、寝具や履物と幅広い日用生活用日を扱うお店で、毎日商品が配送センターから店舗毎に振り分けられて、トラックで届きます。とにかく毎日品出しがメインのお仕事で、入ってきた真新しい商品をチェック出来るのはワクワクしました。良いなと思う品は従業員も買いますし、真っ先に入荷した商品を取り置きしてお買い上げ出来るのは従業員ならではの特権でした。売出しが毎週木曜から日曜日にあり、週始めから徐々に商品が入ってきます。チラシが早く届いていればチェック出来るのですが、売出し直前の時もありました。そんな時、商品タグに売出しと入っていれば分かりやすく売り出しまで避けておくのですが、通常と変わらないタグの時や在庫商品の一部が売出用に使われる時は、気付かないまま売場に出してしまった事がありました。数点売出し前に売ってしまった事もありました。布団やクッション、履物などは店頭に陳列していて、定期的に掃除するのですが、脚立に登って高いところを商品を移動させて掃除するのは大変でした。どうしても屋外は埃が舞ったり、ゴミや汚れ、小さな虫が付いたりしてしまいます。袋に入っていてもよごれやすいのです。日焼けにも苦労しました。値下げして在庫を売り減らすにも、中々売れず残ったままが多かったです。

入って直ぐに字が綺麗と褒められたことから、売出し用POP書きを主な仕事でさせて頂きました。初めてで、最初は中々上手く書けなかったのが、段々コツを掴めて綺麗な文字や数字が店長の様に書けた時は嬉しかったし、大量に書いたのでやりがいも感じました。什器や壁売場でのディスプレイを考えるのは、より魅力的なコーディネートに頭を悩ませつつも面白く、色の組合せや全体バランスなど色々考えながらも楽しかったです。バイトからパートになり、朝から晩まで長時間労働で働きました。その頃店舗で担当を皆割り振られ、私は実用という肌着や靴下担当者になりました。担当する事で責任感と、より商品知識や売場作りに興味を持って取り組めたと思います。毎週投票がありました。店舗毎に笑顔賞と毎日書く日報賞を投票するもので、金一封付きで励みになるものでした。私は日報書を良く頂け嬉しかったです。

売場毎に使用什器が決められていて、活かせる陳列が出来てる所もあれば、かえって見づらい売場になっていると感じたりもしました。在庫数が決まっている為、見やすくても場所割いている割にはスカスカに見えたり、勿体無いなあと思ったりもしました。毎週月曜日が定番品の在庫チェック日になっていて、その日は朝から各売場在庫チェックに追われます。婦人紳士から布団靴下に至るまで、一斉にです。在庫チェック後は必要数の発注作業があります。担当によっては十数枚定番品があり、FAXは大渋滞し時間が掛かります。皆定番チェックに追われレジがおざなりになり、お客様に気付かなかったりしがちでした。早く終わったスタッフやFAX待ちスタッフがレジ入っていたと記憶しています。きちんとレジ係を決めて担当制にすれば、よりスムーズに皆が仕事に集中出来たかなと思いました。また、曜日で担当部署を分散して在庫チェック日を設けるだけで、仕事はし易くなったのではと今なら思いました。