小さいころから人を助ける仕事にあこがれていました。自分が入院したり、外来で出会う看護師さんに心打たれていました。高校の進路で相談し、両親や友達とも夢を共有し、学ぶ方法として専門で学べる短大に進路を決めました。

大学病院は忙しいです。専門性が高いので一般的な症状の患者さんよりも、希少で難治な病気の患者さんのほうが多いです。ですので、求められる仕事も質が高く、スキルアップの講習やセミナーの参加、論文の発表など、毎日ルーチンにこなす仕事とは別にエネルギーのいる仕事もたくさん課せられます。思った以上に疲労困憊で、憧れだけではできない仕事でもあります。日々に出会う患者さんは辛いであろう入院生活でも弱音を吐かず、むしろ医療者を労うかのような方たちが多かったです。やってみなくてはわからいないことも多いです。考えすぎて一歩も出せない日々のほうが悶々とする日々に焦りを感じるかもしれません。看護師を目指したことに悔いはなく、むしろなってよかったと思います。新人の頃はどうしても失敗だらけです。そして先輩に叱られます。謝っても頑張っても、勉強して経験を積むしかないのです。その分、大学病院はサポート体制が抜群にいいので、安心して仕事に取り組めます。ですので、看護師を目指される方はできれば大きな病院で経験を積み勉強してみてください。結婚や転職を機に辞めることや休職することがあっても、勉強したことや経験してきたことは嘘をつきません。

全ては患者さんとのやりとりに尽きます。小さいころから人の助けになりたいと勉強をしてきたことが、目の前の困ってらっしゃる患者さんに生かせられ、感謝されることほどやりがいを感じることはありません。誰でも人の役に立って仕事になるものです。人はどんな職業に就くか、出会えるかわかりません。しかし一つだけ言えることは、人との見える触れ合い、見えない触れ合いがやりがいを感じることのできる仕事なのだと思います。皆様がやりがいのあるお仕事に就けますように、心より応援しております。

バーンアウトにはご注意を！全人的に仕事に取り組みますと、どこか心身の支障がきたします。まっしぐらに頑張ることは大切なことですが、仕事全般に言えることは、自分を見失わないでという思いです。私もとにかく人の助けにと頑張りますが、自分が自分のメンテナンスをできていないと心身疲れることもありました。あまり頑張りすぎず、人の手も借りながら、長い目で見て取り組んでいくことが望ましいのではないかと思います。仕事はあなたでなくてもまわっていきます。旅行やショッピング、おしゃべりなどリフレッシュできる楽しい休暇を満喫できれば、心身ともに入れ替わり、新しい気持ちで一歩踏み出せると思います。 ON、OFFのバランスをとって皆でお仕事していきましょう。