専門学校で就活をしていて、わたしは猫関係の仕事に就きたかったので、ひたすら猫に関係する仕事を探していました。そこで、検索にヒットしたのがNPO法人ねこ家でした。ハローワークの求人情報に載っており、場所も地元だったので、すぐに電話してインターンシップに行きました。

仕事内容は主に施設の清掃と猫の世話です。猫関係の仕事に就職希望だったわたしには、ぴったりすぎる職場でした。毎日大好きな猫に囲まれての仕事。猫に触れ、お世話をし、体調をみたり時には遊んであげたり、楽しい毎日でした。
しかし、仕事内容自体は良かったものの、だんだん人間関係に悩みが生じてきました。直属の上司である人と、施設の責任者と、事務関係の責任者、この3人がわたしにとっては苦痛の存在でした。
少ない時間の中で、様々な仕事を命じられ、毎日時間に追われる日々。走り回って仕事しても間に合わないことも多かったです。それでも残業はするなと言われ、どうしていいかわからない状態でした。
少ない人数で多くの仕事をこなさなければならないのはわかっていましたが、あまりにも仕事量が多く、ヘトヘトで寮に帰っていました。早出や宿直の日は朝4時起きで、長期休暇もなく、週に2日の休みが唯一の楽しみとなっていきました。
専門学校で培った知識を活かせる、大好きな猫と仕事ができる、そんな楽しくやりがいがあるはずの職場が、苦痛の場所となり、だんだん仕事に行くのが嫌になりました。上司とも上手くいかず、人間関係は崩壊。信頼も失い、結局1年も経たずに辞めました。

専門学校で学んだ、動物の体温の測り方や保定の仕方などが活かせたときは、やりがいを感じました。また、今までどの餌も食べなかった子が、自分が選んだ餌を食べてくれたときや、元気のなかった子を看病していて、だんだん元気になってくれたときも、仕事をしててよかったと思いました。
毎日清掃する飼育施設ですが、一生懸命掃除をしたあと、綺麗になった施設を見ると、達成感を感じました。
まだ施設に来て間もない猫は、なかなか懐いてくれないのですが、徐々に仲良くなってくれる子がいると、よかったと思います。

人間関係をもっと上手く構築できればよかったと思います。少ない人数でしたので、コミュニケーションを円滑にとり、みんなで協力して猫のお世話をすれば、効率よく仕事できたと思います。言いたいことも言えず、上司の言いなりばかりだったのが、とてもストレスでした（何か意見できる環境ではなかったので）。部下の意見もしっかり聞いてくれる環境づくりが、まったく出来ていなかったのは残念です。
また、従業員数と飼育している猫の頭数が釣り合っていませんでした。保育園や幼稚園で例えるなら、園児30人を1人の保育士が見ているようなものです。明らかに従業員不足でした。それでも、求人を出すわけでもなく、無理な仕事量を無理矢理やらせる体制には、今でも疑問を感じます。