私がこの飲食店を選んだきっかけは、友人がこのお店で先にアルバイトをしており、そこに誘われたことがきっかけでした。お話をいただいたころは、ちょうど新しい人を募集しているということでタイミングとしては良かったです。

面接時には履歴書を用意していったのですが、店長がトルコ人であったため、あまり履歴書の意味はありませんでした。少しお話をして、「働きたかったらうちに来ていいよ」と言っていただいたので、その飲食店で働くことに決めました。店長さんの第一印象は、物静かでちょっと怖そうな雰囲気がありました。店内は4人席が3つとカウンター席があり、そんなに大きな店ではなかったですが、内装はトルコを感じさせるデザインで、面接に行った初日にすぐに気に入りました。

失敗談は、その土地でもめずらしいトルコ料理店のお店だったため、よく新年会や飲み会の予約が入ることがありました。その際、ビールなどアルコール類を頼まれることが多いため、大人数のオーダーにホールは私一人で対応していました。その時、おぼんに何本かのビール瓶とグラスを持っていこうとしたのですが、ビールがこぼれてしまい、お客様にかかってしまいました。お会計の際は、クリーニング代をお支払いすることとなり、お客様もそうですが店長さんにもご迷惑をおかけすることになってしまいました。一方、このお店で働いてよかった点はたくさんありますが、中でも、まかないをいただけることでした。普段あまり食べられる機会の少ないトルコ料理を、アルバイトのあとに頂けたのでとても嬉しかったです。また、このお店では、夏と冬の年2回、外でイベントがあり屋台を出すことがあったのですが、そのとき限定のトルコ風ラップサンドがありました。屋台期間中は、その料理がアルバイト中の休憩時のランチだったのでそれを食べられるのが何よりも楽しみでした。私はその料理が大好きだったんので、アルバイトが終わった後も毎回のように家に買って帰り、自宅でもその味を楽しんでいました。

このアルバイト先でやりがいを感じた点は、基本ホールは私だけなので、予約が入り満席になる際は25人くらいのお客様のオーダーを聞き、店長に伝え、料理を出し、食器を洗い、というサイクルをバタバタと繰り返すことがかなり大変でした。ですが、そんな時こそうまく回せることができた日は、ものすごくやりがいを感じることができました。また、そのような忙しい時でも、お客様に対して気づき対応した際にいただける「ありがとう」の言葉が、仕事のやる気につながっていました。

そのお店でこうであれば良かったと感じる点は、もう少し時給が高ければ良かったと感じる点です。また、店長がトルコ人ということもあってか、お給料をいただくとき、計算がアバウトなので、頂ける金額よりも数円程度マイナスな時もあり、がっかりすることもありました。また、日によって店長さんの機嫌が悪いこともあったので、気を使いながら普段通りの仕事をするのは日によりますが大変な時もありました。あとは、時々店長さんも接客を手伝ってくださっていたのですが、店長さんが間違った内容を私のせいにされたこともありました。店長さんとは仲が良かったので、許せましたし今では良い思い出ですが、その時はちょっと面白い意味でもびっくりしました。