【漫画 バジリスク〜甲賀忍法帖〜】最終回5巻ネタバレ感想！無料で読めるの？

〜「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」の最終回5巻のあらすじ〜

徳川幕府の世継ぎを決めるため、甲賀と伊賀の忍者たちは十人対十人で殺し合い、生き残ったほうを勝者とする戦いをすることになりました。

その熾烈を極めた忍法殺戮合戦も終わりの時が近づいています。

甲賀と伊賀の生き残りはそれぞれ三人ずつになっていました。

甲賀弦之介と伊賀の朧は敵同士ながら愛し合っているのですが、死んでいったものたちの思いを酌みつつ、つらい思いで戦いを続けます。

果たして最後に生き残り、忍法帖に名を残すのは誰になるのでしょうか。

〜「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」の最終回5巻のあらすじここまで〜

〜「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」の最終回5巻のネタバレここから〜

伊賀の朧と朱絹は竹千代の乳母の阿福らと共に、吉田宿に滞在していました。

そこに、伊賀の薬師寺天膳に化けた甲賀の如月左衛門がやって来ます。

如月左衛門は朱絹に「陽炎を見付けた。陽炎は小四郎を殺した女だ」ということを伝え、陽炎を討とうと言って誘い出します。

誘いにのって陽炎のもとへ行った朱絹は、陽炎と戦いになります。

しかしその戦いに如月左衛門が割って入り、朱絹からすればだまし討ちのような形で、朱絹は殺されてしまいました。

その後、吉田宿に行った薬師寺天膳は先ほど同じ顔をした者が宿に来た事を知り、それは甲賀者であると気が付きます。

そして薬師寺天膳は変装して、薬師寺天膳に化けたままの如月左衛門に近付き、ふいをついて如月左衛門を殺害しました。

一方陽炎は、如月左衛門との打ち合わせ通りに伊賀者たちが泊まっている旅籠へとやって来ます。

そこで薬師寺天膳の姿を認め、それが如月左衛門だと思って接します。

しかしどうもおかしいことに気が付き、目の前にいるのが本物の薬師寺天膳であることを悟ります。

陽炎はその忍法で薬師寺天膳に毒の息を吹きかけ、薬師寺天膳を殺害することに成功します。

ところがその騒ぎを聞きつけて、竹千代の乳母の阿福の家来たちが駆け付け、陽炎は家来たちに傷を負わされ、捕らえられてしまいます。

それからいつものように生き返った薬師寺天膳は、藤枝の無人の荒寺で陽炎を拷問し始めました。

柱に縛りつけた陽炎の腹を目掛け、毒を塗った針を飛ばして刺すという残酷なもので、朧は泣いて「いっそひと思いに殺してやれ」と頼みます。

薬師寺天膳は「陽炎の悲鳴で甲賀弦之介をおびき出すのだ」と言ってそれに聞く耳を持たず、さらに朧を犯そうと押し倒します。

そこで甲賀弦之介が現れます。

薬師寺天膳と甲賀弦之介が斬り合いとなり、甲賀弦之介の刃が薬師寺天膳の首を刎ね飛ばしました。

甲賀弦之介は朧に斬り合いを申し出ますが、ともに目が見えなくなっていることを知り、さらに甲賀弦之介自身が愛する朧を斬ることはできないと苦悩します。

それを見ていた陽炎は泣きながら激高します。

「なぜ朧を討たないのか。わたしに朧を討つとお誓いになったのに、甲賀を、わたしを裏切るつもりか」といった言葉を浴びせます。

甲賀弦之介は瀕死の陽炎の体を抱え、「どこか誰も知らない場所へ行こう」と囁きます。

それを聞いた陽炎は「安住の地などない」と考え、自分と一緒に地獄へ連れて行こうと、甲賀弦之介に毒の息を吹きかけます。倒れる甲賀弦之介にトドメを刺そうとする陽炎。

ですがその瞬間、閉じていた朧の瞳が開き、破幻の瞳によって陽炎の忍法である毒の息が無効化され、陽炎は甲賀弦之介を殺しきれずに死亡します。

朧はまだ息のある甲賀弦之介の体を階段のうしろに隠します。

そしてその現場に阿福たちがやって来て、阿福は家来に首を刎ねられた薬師寺天膳の首を戻し、蘇生を試みるように命令します。

首がもとの位置に戻された薬師寺天膳ですが、朧の破幻の瞳に見つめられ、うまくよみがえることができません。

すると薬師寺天膳の喉元に顔が浮かび上がり、「甲賀弦之介は朧のうしろ、階段の裏にいる」としゃべります。

この顔こそが薬師寺天膳の不死忍法の秘密であり、薬師寺天膳の身のうちに巣食うものでした。

巣食うものの正体は薬師寺天膳とともに生まれてくるはずだった双子の片割れで、それを破るためには薬師寺天膳ともども巣食うものを見つめる必要がありました。

朧は破幻の瞳で巣食うものを見つめ、薬師寺天膳の忍法を完全に打ち破り、薬師寺天膳は完全な死を迎えることになるのでした。

そういうわけで、甲賀と伊賀の忍者のうち、最後まで生き残ったのは甲賀弦之介と伊賀の朧になりました。

その場で甲賀弦之介を討てと言われた朧ですが、朧は毅然とした様子で断りました。「気を失った甲賀者を討っても伊賀の名誉にはならない」と主張した朧の思いがかない、二人は行司役の服部半蔵の前で最後の果し合いをすることになります。

まだ目の開かない甲賀弦之介と対峙した朧は、「大好きです。弦之介さま」と微笑みます。

その直後、朧は自らの体に刃を突き立てて死亡します。

目が開いた甲賀弦之介はその場に立ち尽くし、「弦之介を討て」と発狂した阿福の命令で甲賀弦之介に斬りかかった侍たちは、甲賀弦之介の「瞳術」にかかり、自滅します。

そして甲賀弦之介は朧の亡骸を抱え、一人川の中へと入って行きました。

甲賀弦之介は忍法帖に「さいごにこれをかきたるは伊賀の忍者朧なり」と書き残し、空を舞う鷹へと忍法帖を託します。

「伊賀の勝ちだ・・・駿府城へ行け」とつぶやき、鷹は大きく羽ばたいて飛んでいきます。

それを見届けてから、甲賀弦之介は自らも自刃して死亡します。

甲賀弦之介と朧の二人の亡骸が寄り添い合って川を流れていき、物語に幕が下ろされるのでした。

結果として、甲賀と伊賀の世継ぎ争いは竹千代の勝利となり、竹千代は三代将軍の徳川家光になるのでした。

〜「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」の最終回5巻のネタバレここまで〜