【漫画 CLAYMORE】最終回27巻ネタバレ感想！無料で読めるの？

〜「CLAYMORE」の最終回27巻のあらすじ〜

かつてのナンバー１戦士・カサンドラを取り込み、荒れ狂うプリシラを前に戦士たちは苦戦を強いられていました。

そんな中、主人公クレアが選んだ手段は、自分の中に眠る「最強のナンバー１」微笑のテレサの意識を呼び覚ますことでした。

目覚めたテレサは、プリシラに取り込まれたカサンドラの意識に呼びかけ、決闘が始まります。見事戦いに勝利したテレサでした。

が、しかし弱体化したプリシラにとどめを刺すのではなく、溢れるプリシラの憎悪すべてを受け止めた上で、彼女を塵に返すと宣言するのでした。

〜「CLAYMORE」の最終回27巻のあらすじここまで〜

〜「CLAYMORE」の最終回27巻のネタバレここから〜

クレアが「テレサの意識を呼び覚ます」方法を思いつくことができたのは、覚醒した片割れの意識をもう片方が受け持つというラファエラ・ルシエラ姉妹やアリシア・ベス姉妹の記憶や経験があったためでした。

クレアはこの方法の、どのような点が危険で、どうすれば失敗しないかを経験として知っており、この最終決戦で見事生かすことができたのです。

その証拠が、精神世界でのテレサとクレアの会話でしょう。

現実のテレサ（クレア）はひたすらプリシラやカサンドラと戦っていましたが、精神内ではクレアは幼いころの姿となり、これまでのすべてのできごとをテレサに伝えていました。

これはおそらく、妖気の制御がきちんと行えていたことを意味しているのでしょう。

しかしプリシラの力はあまりにも強大で、歴代最強と言われるテレサであっても、なかなか決着をつけることができません。

テレサはこれを、「感情次第でどうとでも体力を回復できる」と言っており、実際にプリシラは噴き出し続ける憎悪の感情のままに自分の身体を再生し続けました。

テレサが斬ろうと砕こうと瞬時に腕を、足を生やし、時には自ら足を潰してより強靭な肉体を作りもします。

これほど強く、テレサはプリシラに憎まれていたのですが、テレサはそのすべてを受け止めた上で、プリシラの本当の願いを叶えてやろうとしていました。

プリシラの本当の願いとは、「たすけて」「死にたい」というものでした。

プリシラが確かにテレサを憎んでいましたが、彼女の憎しみはテレサに対してだけでなく、世界のすべてを憎むというものでもありました。

その理由は、プリシラの強さの秘密にも関わりのある内容です。

プリシラは妖魔に襲われた村の生き残りで、自分の父親がほかでもないその妖魔だったという過去を持った少女でした。

誰が妖魔なのかを炙りだすために、プリシラのいた村では「疑わしい家族を閉じ込めて、その間に襲われる村人がいるかいないか」で判断するという方法をとっており、妖魔だったプリシラの父親はこの閉じ込め期間に食欲に抗うことができず、家族を手にかけてしまっています。

これが原因で食糧供給を絶たれてしまい、ひとり家に残されたプリシラは、「ある方法」で命を繋いで救出されたという過去を持っていたのでした。

このやり方で生きることはできたものの、この体験はプリシラの心に大きな傷を残すものとなりました。

彼女が一番憎んで、消そうとしていたのは、「この方法」で生き残った自分自身だったのです。

この行き場のない憎悪を抱えたプリシラを相手に、ついにテレサは覚醒します。

その姿は、神話に語られる「双子の女神」そのものの姿として、駆け付けたガラテアの目には映りました。

実際のテレサの覚醒体は、背に羽根が生えている以外は至って変わらない、普通のテレサのままの姿に見えますが、スピードや力、そして技がまったく違います。

これは精神世界で意識を受け持つクレアの心が、テレサの力を支えているために生じたものでした。

激闘の末、ついにプリシラは塵となりましたが、最期に彼女はテレサに向けて、「ありがとう、そしてごめんなさい」と伝えたのでした。

こうして大きな戦いは終わり、組織も壊滅した「その地」では、少しずつ復興に向けて動いていくことになります。

ミリアは新世代の戦士を連れ、妖魔の残党狩りを組織します。

ヘレンとデネヴは故郷へと旅立ち、ミアータやガラテア、ユマなど一部の戦士は、聖都ラボナで人々と共に暮らす日々を送ることになりました。

生き残った組織の黒服の男ルヴルは、東の地を通過するところを双子の新世代戦士に見つかりますが、ミリアからの通達で特に咎められることなく、通行を許可されました。

立ち去ろうとするルヴルに、双子の戦士は忠告します。

「我々に関係しない戦いに参加する気も、巻き込まれるつもりもない。それでももし、この地に何か仕掛けてくるとするなら銀眼の戦士そのすべてが　お前たちの首を刈る刃となる」

ルヴルは「余計な脅威を背負いたくはない」と言い残し、立ち去ります。

これで新たな妖魔が増えることは、おそらくなくなることでしょう。

一方クレアは、ラキと一緒にとある人物を訪れます。

それはなんと、ラファエラの襲撃を受けたはずのイレーネでした。

イレーネは生きていたのです。

ラファエラはイレーネを始末するつもりはなく、組織から離反する覚悟すら持って、イレーネを生かしておいたのでした。

クレアは以前に、イレーネの右腕を譲られており、この腕から繰り出す「高速剣」は、プリシラに最後の一撃を与えることにもなりました。

しかしクレアはイレーネに、「必ずこの腕を返しに来る」と言っており、戦いが終わった今、その言葉を守るためにイレーネを尋ねたのでした。

クレアがイレーネの生存を知っていたのは、ラファエラの記憶があったためです。

しかし、出迎えたイレーネは右腕を再生させており、腕を返す必要は、もはやないように思われました。

それでもイレーネは懐かしいクレアの訪問を喜び、花咲く野の一軒家で穏やかな再会は実現するのでした。

〜「CLAYMORE」の最終回27巻のネタバレここまで〜