dTVは月額料金の割に、バランスの良いジャンルを取り揃え、多数の動画が視聴できるコスパの良いVODサービスです。
そんなdTVで、2020年10月に見るべきおすすめのタイトルを集めてみました。
dTVに登録したけど、何から観ようか迷っている方は必見です!
スマホを落としただけなのに
主人公の1人、稲葉麻美は、派遣社員として勤め女性。
黒髪のストレートヘアー、容姿端麗で、誰もが振り返ってしまう美女。
30代に差し掛かり婚期に焦りながらも、彼氏との交際を続けていた。
麻美の彼氏は富田誠、麻美より年上ながらも、常にへらへらし、何事も思慮深く考えない性格で、スマホをタクシーに落としてしまうものの、自分では探さずに麻美にスマホ探しをさせるような男だった。
麻美の彼氏、富田が落としたスマホは不運にもある「男」に拾われてしまう。その「男」は、ストレートヘアーの黒髪美女ばかりを狙う連続猟奇殺人犯であった。
富田のスマホの待ち受けになっていた麻美を次のターゲットに決めた「男」。麻美はそんなことも知らずに、スマホを男から返してもらうが、その後麻美の周りには次々と不可解な出来事が起こる。
何も考えていない彼氏、富田の性格も災いして、じりじりと追い詰められていく麻美。
しかし、「男」を捉えようとしている周囲の協力者も「男」の核心に迫っていく。
本作は、2016年「このミステリーがすごい!」の最終候補に残りながらも、惜しくも落選してしまった同タイトルの小説の映画化です。小説はシリーズ化され、現在は3つのシリーズが発売されています。
待望の映画化は北川景子が主演ということで、かなり期待が集まった作品で、内容も質の高いサスペンスミステリーであり、興行収入約15億と大成功を収めました。
本作のみどころは、別の物語として進行する3つのパートが、一つの終局へと向かっていく点です。
バラバラだと思っていたピースの一つ一つが事件解決のために埋められていく展開は、物語が進むうちに引き込まれ、ハラハラドキドキが散りばめられ、最後はストンと理解がつながる展開は爽快です。
そしてやはり、もう一つの魅力は改めて感じる「スマホの怖さ」ですね(笑)
タイトルの「スマホを落としただけなのに」というフレーズは、とにかく耳に残る秀逸なタイトルです。
そのタイトル通り、「スマホを落とした」(しかも落としたのは彼氏…)だけなのに、私生活を全て暴かれ、ネット情報を公開され、命までも狙われてしまうという、現実で起こりそうな状況だからこそ、現代サスペンスとして、その「怖さ」がリアルに体感されます。
俳優・女優陣もポップで、若年層にも受け入れられやすい人選となっているので、誰もが気軽に見られる映画だと思います。
こんな時代だからこそ生まれたサスペンスミステリーを、ぜひ堪能してください。
おそ松さん第3シリーズ
ギャグの帝王赤松不二夫原作の大ヒット作「おそ松くん」がまさかの現代にリメイクされ、「おそ松さん」としてアニメ化した作品です。
おそ松くんは、おそ松くんを長男とする六つ子6人と、周囲の変人が織りなす爽快ギャグでしたが、本作では、おそ松くんら六つ子が成人した後の話となっています。
しかし、なんと六つ子6人とも職についておらず、ニートとしてふらふらと過ごしています。
長男のおそ松は「奇跡のバカ」に成長し(成長していないともいえる)、パチンコと競馬を生きがいとするずぼらな人間に、カラ松は、極度のナルシスとに、チョロ松は、アイドルオタクに、一松は、自虐で根暗な性格に、十四松は、ハイテンションな天然バカに、トド松はコミュ力高めの陽キャながら腹黒い性格に…このように、6人6様の成長を遂げています。
そんな6人が来る日も来る日もバカを繰り返し続ける、本質は「おそ松くん」と変わらないギャグストーリーです。
おそ松さんは、放送当初「これ誰向けのアニメなんだ…?」と不思議がられていましたが、声優陣が発表されると、そのあまりの豪華さに一気に話題が沸騰し、大注目アニメとなりました。
放送されるとテンポの良いギャグ、BL(ボーイズラブ)要素があいまって社会現象となり、特に女性に人気となって、グッズ化、書籍化が進みました。
社会風刺を含んだブラックなギャグは、まさにアニメ「銀魂」を生み出した藤田陽一監督の妙技と言えるでしょう!
2019年には映画化し、大ヒットを記録し、本作は映画化後、初の地上波シリーズとなります。
放送はこれからで、dTVでは放送直後から各話が配信となるので、新たにどんな展開を見せてくれるのか、次が待ち遠しくなるほど楽しめる内容となっています!
レプリカズ
主人公である神経学者ウィリアム・フォスターは、不慮の事故により家族4人を失ってしまう。
悲しみに暮れる中、彼の心の中に、あってはならない願望が芽生え始める。「家族をもう一度作る」。神経科学者として、コンピューターに人間の意識を取り入れる研究を進めていたウィリアムは、その実験を応用し、家族の完全なクローンの作成を試みる。
そして、家族の死を隠し、家族の完全なクローンを作成し、意識を移し替え、まさに家族の「レプリカ」を完成させた。
さらに家族の記憶を改ざんし、幸せな日常を取り戻そうと試みるが、人類としての禁忌を犯したウィリアムは、政府組織から家族を狙われることに…。
家族を守ろうとするマッドサイエンティストが、家族との幸せを取り戻せるのか、人類の未来と命の尊さを問いかけられる作品です。
レプリカズの最大の魅力は「深く考えさせられる」点です。
主人公のウィリアム・フォスターは、マッドサイエンティストと言われるものの、根本は家族を守りたい、取り戻したいと誰もが普通に持っている愛の感情を持ちえた人物。
しかし家族を失うという大きすぎる悲しみが故、そしてたまたま持ちえた家族を再生できる技術が故に葛藤、そして禁忌を犯してしまう。
それが悪いと分かっていながらもやらざるを得ない心情には、同情せざるを得ません。
しかし人類を複製するという行為は、同時に大きな危険を含みます。
その危険も当然現実のものとなってしまい、ウィリアム、そして周囲を危険に巻き込んでしまうことも…。
そうした情とモラルのはざまに揺れる主人公ウィリアムに、感情移入をすればするほど、人の「命」とは、「心」とは、「意識」とは…ということを、改めて考えさせられてしまいます。
主役のウィリアム・フォスターを演じるキアヌ・リーブスは、さすが名俳優です。
悲しみに暮れるマッドサイエンティストと、その心の葛藤を見事に演じ切っています。
ただのマッドサイエンティストにならないところ、またただの悲しみに暮れる研究者にならないところがキアヌ・リーブスの演技のみどころです。
テーマとしては壮大ながら、話はうまくまとめられており、それほど重すぎる雰囲気でもないので、週末などに気軽に観られるような映画となっています。
恋人・家族と一緒に見て、命とは、家族とは何なのかなどについて、改めて考えるきっかけにもなる映画だと思うので、多くの人に楽しんでほしいところですね!
dTVでは、2020年10月16日から配信開始がされるので、ぜひ視聴してみてください!
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