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債務ノート

消費者金融の過払い金請求でのデメリットとは?【返済中と完済後】

グレーゾーン金利がまかり通っていた時代に消費者金融を利用していた方の多くが、過払い金、すなわち、払いすぎていたお金が戻ってくる可能性があります。お金が戻ってくるのですから大変良い話なのですが、ケースによってはデメリットが生じることもあります。

消費者金融返済中の場合のデメリットとは

消費者金融に返済中の状況で過払い金返還請求をした場合には、戻ってきたお金で借入残高を完済できればこれで取引終了となるのですが、残債が残るケースでは取引が継続されるために任意整理として記録が個人信用情報に残ることになります。

従って、その場合には、記録が残る一定期間については新規の借入ができない可能性が高くなります

消費者金融完済後のデメリット

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これに対して、既に完済している場合には過払い金返還請求を行っても個人信用情報に記録が残ることはりません。これは、金融庁のお達しにより、信用情報とは支払い能力の有無を見るべき情報であり、過払い金返還情報は記録されるべきではないということになったからです。

ただし、過払い金返還請求した金融業者については、当然記録は残りますので今後は利用できない可能性が高いと言えます。

他のデメリットについて

いわゆるブラックリストと呼ばれる個人信用情報機関に記録が残るということ以外については、通常は過払い金返還請求は、弁護士か司法書士に依頼することになりますが、この場合には当然手数料を支払わなければなりません。

返還金が多い場合には何のことはない金額なのですが、少ない場合には結局プラスマイナスゼロだったり、あるいは最悪のケースではマイナスなんてこともあり得ます。
事前に、しっかりと計算しておかねばなりません。

また、個人でやることも十分可能なのですが、何かと面倒な作業の多く、また直接に金融機関と交渉するケースなども出てきますので、コストパフォーマンスが良いとは決して言えません。さらに、個人でやる場合には、裁判所や金融業者から郵便物などがありますので、家族に知られてしまう可能性も大です。

もう一つ忘れてはならないのが、時効というデメリットです。
基本的には、2010年以前にお金を借りていた方なら対象となるのですが、大手の消費者金融の場合にはグレーゾーン金利撤廃の2006年以降には金利水準を改定しているため、2016年である本年に多くの時効が成立してしまう可能性が高いのです。
従って、2006年以前に完済している人は要注意となります。

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