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債務ノート

教えて!任意整理|住宅ローンや自動車ローンはどうなるの?

結論から言うと、住宅ローンや自動車ローンがあるときは、それらを任意整理することはできません。

住宅ローン・自動車ローンを任意整理すると・・・

住宅ローンや自動車ローンを組むとき、住宅や自動車に抵当権を設定することになります。

金融機関は、利用者が返済困難になったり、任意整理の通知を受けると、抵当権を実行して強制的に住宅や自動車を売却して優先的に返済にあてることができます。

住宅や自動車を売却して返済にあてたあと、残った借金を金融機関と交渉して分割払いにしてもらったり、遅延損害金をカットしてもらうように交渉することはできますが、住宅や自動車を残したまま任意整理をすることはできません。

ただし、任意整理をする対象は自由に選べるので、住宅ローンや自動車ローンを対象から外してもらい、他の借金だけを任意整理をするという方法はとることができます。
対象から外してもらえば、住宅や自動車がもっていかれることはありません。

その他の借金の負担を任意整理で減らすことができれば借金問題を解決できる場合にはそうしましょう。

住宅や自動車を失わないようにするために

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住宅ローンや自動車ローンのように、購入したものに抵当権を設定している場合には、返済困難になるとほぼ間違いなく抵当権が実行されて住宅や自動車を失うことになるので、無理のないローンを組むことが大切です。

抵当権が実行されるタイミングについては金融機関によって差がありますが、多くの場合3ヶ月延滞が続くと分割払いの権利を失って抵当権を実行されることになります。
同時に分割払いの権利も失っているので、強制売却を止めるためには原則として一括で借金を返済するしかない点にも注意が必要です。

住宅ローンの場合には、個人再生をすることで住宅を失わずにすむ場合があります。
個人再生では、住宅ローン債務だけは減額することができませんが、その他の借金を大幅に減額することで住宅ローンの支払いを続けることができるなら、住宅を失わずにすみます。

住宅ローン自体の返済に困っている場合にはこの方法では解決ができませんが、それ以外の借金で困っている場合には任意整理よりも個人再生を検討してみましょう。

住宅・競売にかけられそうになったら

また、住宅の場合には競売にかけられそうになったら任意売却をするという方法もとれます。
任意売却は、債権者の同意を得て抵当権を解除して、通常の不動産売買と変わらない方法で住宅を売却するという手続きです。

競売になると、不動産が市場価格よりもかなり安い値段で売られてしまう可能性が高くなりますが、任意売却をすればほぼ市場価格で売ることができます。
さらに、住宅を売却した後に残ったローンについても、無理のない分割払いにしてもらえます。

一方、自動車ローンを任意整理をすると必ず車を手放すことになります。
個人信用情報に傷がつく上、遅延損害金もかかってくるので、延滞する前に自分で車を高価買取に出したほうが賢いかもしれません。

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