給食受託会社がブラックで退職～栄養士の仕事事情～

私は契約社員として給食受託会社で働いてました。
給料は時給制(800円)。
8時45分から17時45分までの勤務で、1時間の休憩を挟むというものでした。

栄養士として働くことを希望していたものの、結局退職に至ったため、その状況についてまとめます。

入社して1ヵ月程でストレスによる肌荒れ

業務としては、病院の給食の献立作成・発注などの基本的な栄養士業務を現場のチーフとして行うというものでした。

働いてみると朝8時には検品のために出勤しなければならなく、しばらくすると調理現場の人手不足のために調理の補助にも入りました。自分の業務が滞った分は残業し、帰るのが21時になる日もありました。
これだけ働いても残業代はつきませんし、会社のフォローもありません。

また、会社からは予算が言い渡されており、その予算を越さないようにと言われ、病院側からはもっと給食内容を良くしろ、行事食を増やせと単価が上がることばかり要求されます。

病院側の言うことは当然なのですが、会社の予算も変わりません。そのため、この両方をどうにかするために、休みの日も職場へ行き献立を立ててました。
献立作成のために職場へ行くのですが、調理員の方からはあれは？これは？と聞かれ仕事は進まず休みが潰れる日もありました。

入社して1ヵ月程してストレスで全身の肌荒れが見たことも無いくらいになりました。バイトより安い時給でこんなに働いて、何やってるんだろうと悲しくなる毎日です。

子育て世代がいない！？厳しい仕事環境のため退職を決意

会社では月に1度本社に集まりチーフ会議なるものが開催されていました。
そこで気づいたのですが、子育て世代のチーフの方がいらっしゃいません。
当時の私(23歳)くらいの方か、子育ても落ち着いてきた40代後半の方がほとんどでした。

1人、小さいお子さんをお持ちの方がいらっしゃったのですが、朝早く夜遅く休みもなかなか取れないため、子どもが自分に懐いてくれないと悩まれてました。

私には当時、お付き合いをしている方がおり、結婚の話もでておりましたので、将来このようになってはまずいと思いました。
仕事の割に合わない給料やこのような子育て世代の方の話を聞くことにより、ずっとこのままここで働いて行くのは無理だと思ったのです。

私の手取りは15万程度。
割に合わない給料でこんなに働いて、子どもが懐いてくれない子育てをするよりも、パートで働いて子どものお世話をした方がいいのではないか？と今の主人(その当時は彼氏)も言ってくれたことで退職を決意しました。

そして、でき婚ではありませんでしたが、子どもを作る予定でしたので結婚を機にこの仕事を辞めました。

ブラックの給食会社には要注意

この会社は完璧にブラック企業でした。
残業代が出ない長時間労働、フォローをすることもなく予算内で抑えて対応しろという無理な命令、そして、30代～40代が極端に少ないということなど、まさにブラック企業と言われている会社と同じです。

ブラックの給食会社に入社して大変な思いをしたという人は私だけではありませんから、転職する際には注意が必要ですね。

管理栄養士や栄養士の年収は低いと言われています。女性が多く、男性が家族を世帯主として養うとなると、ちょっと厳しい仕事かもしれません。

でも、労働環境がしっかりしている職場であれば、やりがいがある仕事のはず。
せっかく免許を取得して働ける仕事なのですから、食に関する仕事の会社やしっかりした病院に入社するなど、安心して働ける職場を探しましょう。