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リスティング広告とは

リスティング広告とは

リスティング広告は、いわゆるGoogleやYahoo!の検索結果に連動して出される広告のことで、より興味関心の強い人への広告掲載ができる反面、競合が激しいキーワード・商品・サービスでは入札価格が大きくなる可能性があります。また、近年は広告は無視して検索する人、同時にSNS検索をする人も増えており、広告効果が十分でないケースもあります。

 

広告の性質上、効率的に売上を支えられるケースと、認知度は上げられるがコストが大きくなるケースがあり、運用方法を模索したとしてもうまくいかない場合があります。専門家に相談して、適切なオーディエンスとキーワードでの出稿を行い、A/Bテストを繰り返しながら長期間運用する必要があるかもしれません。

 

一気に知名度も売上も上がる可能性はありますが、大幅に手間とコストと時間がかかるため、専門への相談や依頼、SEOの併用なども検討しましょう。

 

リスティング広告とは

 

リスティング広告は、検索連動型広告の総称です。多くはGoogleやYahoo!の検索結果に出すものを意味しますが、近年はプラットフォームの変化により

 

 

などへの広告出稿もリスティング広告に含まれるレベルになっています。検索連動型広告の根本は「興味関心が近い人への広告出稿」が自動でできることで、TwitterもYouTubeもそのユーザーがフォロー・チャンネル登録している情報から興味関心を割り出して広告を効率的に出稿させられます。検索連動型広告は、検索結果に伴って表示されるものであり、Twitter検索、YouTube検索でも、その検索結果のタイムラインに、自然に溶け込むように広告を差し込むことができます。

一般的に認識されているリスティング広告は、Google検索結果、Yahoo!検索結果に連動するもので、特にGoogle広告はディスプレイ広告として

 

 

を合わせてGoogleサービスに関係するさまざまな場所に広告を掲載可能です。そのため、必ずしも検索結果にのみ表示されるわけではなく、そのテーマ、キーワードに興味がある人に対してのアプローチが可能です。

 

従来は検索結果のみがインターネットで重要視されていましたが、近年は、多くのユーザーがSNSを見て、SNSで発言しています。検索を行う時間は大幅に減っていて、検索結果だけへのリスティング広告では十分に最適化ができません。もちろん、キーワードによっては検索結果特化にしたほうが効果が出る場合がありますが、SNSをよく使っている層へのアプローチをするのであればSNSも駆使した方が良いのは言うまでもありません。

 

広告の役目と効果

 

検索結果でも、SNSでも広告は流し読みスルーされるものですが、その中で潜在意識にそっと残るような広告を出せれば、広告の目的はほぼ達成です。広告を出せば、売上も上がって、SNSもフォローしてもらって、拡散もしてくれるなどというケースは異常なほどにまれなものなので、広告に求める役割と効果を欲張らないようにしましょう。

 

お金を出して、時間も手間もかけている手前、欲張った効果を期待するケースが多いですが、広告とはそういうものではありません。そこまでの効果を得たければ別のアプローチが必要です。

 

特に既にあるウェブサイトやページを広告するだけであれば、売上まで一気につなげるより、お問い合わせにつなげる所までを目標にしたほうが、結果売上につながる可能性が高まります。お問い合わせは無料でできるため敷居が低く、お問い合わせ件数が10件だけでは効果は見えないですが、お問い合わせが100件、1000件と来るようになれば、それだけ効果が出ていることになり、それに伴って売上も出るはずです。

 

リスティング広告も、ネット上に出稿する広告も、

 

 

等がある中で、広告のクリック率2%~10%という世界でやっていくことになります。広告を掲載していてもユーザーはほんの数秒しか見ない上に、一度気になってくれてもメモはしてくれず、広告を見てから検索をして調べようとし、そのまま別のニュース記事が気になって…と忘れられてしまうこともあります。

 

少しでも覚えてもらえれば良し

 

広告出稿者としては、広告を見たらすぐに売上が出て欲しいかもしれませんが、ユーザーからするとそんな気はそもそもなく、

 

 

など即座にコンバージョンにつながる行動はしないものです。こういった事象を解消する方法の一つが、SNSでの公式アカウントのフォローです。

 

たとえば、化粧品メーカーAが新商品を、自社製品を使っている人に知ってもらいたいと思い、検索連動型、SNS広告を出したとします。この時、検索結果にはさまざまなメーカーの新商品が並んでいて埋もれてしまい、中には比較記事やランキングまとめ記事などがあって、サービス名、商品名ではSEO上位を取れていても、ファンデやアイシャドーという大きなカテゴリでは埋もれてしまう事が多いです。これでは売り込み戦略としては弱いので、まずは多くのユーザーに知ってもらい、名前を覚えてもらい、使ってみたいと思ってもらう必要があります。

 

SNS広告を出して、発色の良さや化粧ノリの良さ、コスパの良さなどをおしゃれに押し出しつつ、インフルエンサーも起用して多少なり話題を出せるはずです。しかし、それだけでは非効率的で、その化粧品メーカーAは、新商品を出すたびに、追加の費用と手間をかけて広告を打たないといけなくなります。

 

これでは長期的にはムダが多いので、化粧品メーカーAのSNSアカウントをフォローしてもらうのが、ひとつの効率の良い広告の目的になります。新商品の宣伝だけでなく、化粧品メーカーAが自らメイクの実例動画をアップしたり、商品開発部の人間による質疑応答をライブ放送で行ったり、ユーザーの意見や希望を聞いて新商品開発に生かしたりするような活動をすれば、結果的に知名度も上がり、ネット上の記事でもアフィリエイト広告に出稿しなくても宣伝してくれて、YouTuberやインフルエンサーにも頼まなくても使ってくれて、消費者の生の意見まで直接取り入れられるようになります。

 

とにかく売る、売ることしか考えていないような広告はユーザーにとっては価値がありません。ユーザーにとって役に立つ何かがあり、それの実現までの過程として簡単にできるアクションがSNSのフォロー、ブックマークです。

 

SNSなどのプラットフォームで話題になっていれば、その時点でようやくリスティング広告を出すメリットが大きくなります。「Tiktokで話題のあのアイシャドー」というようなリスティング広告を出せば、Tiktokの広告などを見て興味と持ったユーザーを、確実にそのページに呼び込めます。大きなカテゴリでも既に知名度が上がっていれば、多くのユーザーを販売ページまでお連れできるので、そこでやっと売上につながるリスティング広告が意味を持つようになります。

 

GoogleやYahoo!にリスティング広告を出す前の段階で、どこまで前準備ができているか、よく吟味して下さい。

 

リスティング広告の出し方

 

Google広告はGoogle広告のサイトへ、Yahoo!広告はYahoo!広告のサイトへアクセスして登録を行い、広告出稿します。

 

Google広告

https://ads.google.com/intl/ja_jp/getstarted/

 

Yahoo!広告

https://ads-promo.yahoo.co.jp/topics/cp/ld202110/

 

詳細な手順などはここでは割愛しますが、おおまかな作業は

 

 

となります。近年は即日で広告を出して用意するというのは実質難しく、画像、広告用のクリエイティブ、テキスト、キャッチコピーの考案と制作、オーディエンスやキーワードの選定だけでも1週間から2週間かかるケースもあります。

 

広告掲載まで1週間ほど

 

また、広告掲載前にAIによる学習期間があり、この学習期間が1週間ほどかかる場合があります。古い記事では即日広告掲載できると書かれているものもありますが、最近はそんなことはなく、広告掲載にも審査があり、学習期間もあり、それなりの時間がかかります。

 

リスティング広告出稿に慣れており、既にクリエイティブも全て用意があり、ターゲティングも入札単価相場もわかっている場合は、審査とAIによる学習のみで済みますが、それでも数日から1週間ほどかかります。

 

即日で広告掲載を開始したい場合は、Instagram、Facebook、Twitter、YouTubeなどプラットフォームを限定した広告を出した方が早いです。審査にかかる時間以外にはほとんど余計な時間がかからずスピーディーに掲載を開始できます。

 

先に述べた通り、大きなカテゴリや、ビッグキーワードでリスティング広告を中途半端な状態で出しても最低限の効果しか出ない上に、イメージダウンする可能性があるので目には見えないリスクを抱える可能性があります。特定の分野では広告掲載そのものが制限されている場合もあるので、何でもかんでもリスティング広告に出せるわけではありません。

 

リスティング広告のメリット

 

既に述べた内容と合わせて、リスティング広告を出すメリットは次の通りです。

 

 

従来は、検索結果のみへの広告掲載が主流でしたが、近年は最初からディスプレイ広告として出稿して、ウェブ上のさまざまな場所に配信できるようになっています。これまでよりも広い範囲で、興味関心度合いが高い人に広告を出せるという目的を果たせます。

 

費用は3000円、掲載期間は1日からでもOKなため、無料情報誌やメディアなどへの1ヶ月、2ヶ月単位での掲載とは異なり、かなり柔軟に広告掲載できます。一定の時期、季節だけタイミングを見て掲載させられるため、シーズン・季節性のある分野でも活用できます。

 

例えば、着物や浴衣、振袖の販売と着付けのサービスなどは、花火大会、成人式のシーズンが特に多くなるため、その時期数週間だけ掲載するという戦略を取れます。

 

また、チョコエッグのようなおまけつきお菓子で、ちょうど人気のキャラクターがコラボしている時だけ、そのジャンルに関係するゲームやアニメのコンテンツを広告掲載して、リアルでも、ネットでも話題性をかき集めるという総合戦略を取れます。

 

リスティング広告は、それ単体で回すのではなく、他のプラットフォームなどでも工夫して手を回していくのが効果的です。逆にそれをしないと広告の効果が半減どころか、ほとんどなくなってしまうので、総合的な戦略や、目的の明確化はとても大切です。(練習で広告掲載させてみる場合を除く)

 

広告出稿の戦略事例

 

ここでは、どのように広告を出していけばよいかを実際に戦略を練る過程と広告掲載まで進める手順を簡単に紹介します。

 

例として「ゲーミングPC」を扱い、目標は「売上を出しつつ公式アカウントのフォロワーを増やす」こととします。

 

まずはリサーチから

 

広告のデザインやキャッチコピーを出す前に、その時のトレンドをリサーチします。2021年10月の時点で、ゲーミングPCを販売しているメーカーや消費者の需要を調べます。

 

各メーカーの出しているゲーミングPCの価格とスペック、送料、不良品の割合や具合、口コミ、消費者の本音などできる限りの情報を吸い出しましょう。

 

この時、Twitterの検索機能や、Google広告のキーワードプランナーが役立ちます。季節を考慮すると、クリスマスシーズンを前に、コロナ禍も一段落した様子ではあるが、多くの人は金銭的に余裕がなく、冬のボーナスが出れば、単身者が自分向けに購入する可能性はあると考えられます。他にもテレワークの推進もあって、パソコンを売り込むのは容易になりつつありますが、デスクトップのゲーミングPCはどうしてもノートPCに勝てません。

 

この場合、既にテレワークでノートPCを持っている人には、スペックと容量、処理力の高さや機能性を推しつつ、うまくキャッチコピーを作れればデスクトップのゲーミングPCもアピールできるでしょう。

 

広告の作成段階へ

 

リサーチの段階で、どんなユーザーに、どんな切り口で、どんなキャッチコピーでアピールすれば良さそうかを立案できます。出てきたアイデアは全てGoogle広告ならばパターン化して入れられるので、キャッチコピーもクリエイティブもA/Bテストを兼ねて最初にいくつか入れてしまいましょう。

 

他社の価格やスペックと同等かそれ以上で、かつ、かっこよさ、テレワークの上位互換、買い替えの必要性やサブ機の必要性などにも訴えかけつつ、クリスマスや冬のボーナスのお金の使い道の一つとして、頭の片隅に置いてもらえれば目論見は成功です。

 

ユーザーの取り込み

 

広告を出しただけでは、自社のゲーミングPCを買ってくれそうなユーザーの囲い込みまではできないので、SNSアカウントを駆使してユーザーがフォローして情報を追跡できるようにしましょう。

 

この時、多くの企業アカウントがやっていて、本当はやらないほうがいいの事があります。フォローをしてくれとうるさくつぶやいたり、フォロワーを増やすことにばかり目が行き過ぎて、怪しいフォロー&RTキャンペーンをやってしまったりすることは絶対に避けましょう。企業のブランドも、イメージも損なわれます。かまってちゃんな個人のTwitterユーザーと同じような動き方をしてもイメージが下がるだけで良いことがありません。

 

淡々と企業公式としての情報発信を行いつつ、TwitterならTwitterらしく、InstagramならInstagramらしい投稿内容で既存のユーザーも新規見込みユーザーも取り込んでいきましょう。

 

公式アカウントは、ある程度知名度のある会社であれば、それほど時間もかからずにフォロワーが集まるはずです。知名度がほとんどない企業やメディアなどでは、また別のやり方が必要ですが、まずは情報発信が先です。

 

広告を出しながら、SNSではゲーミングPCの紹介、メンテナンス方法の解説・実演、スペックの解説などを画像や動画で行っていくとだんだんといいね、RT、コメントが残されるようになってきます。あとはそうした動きを継続して知名度を高めて、買いたくなるようなゲーミングPCの紹介をしていけば、筐体の売上につながり始めます。

 

有名ゲーマーとコラボしても良いですが、結局はスペックを見られるのであまりアドバンテージになりません。ゲーミングPCを買う層は、それなりにスペックの知識があるので有名人にあやかろうとしてもいまいち効果は出ないでしょう。

 

ポジションと信頼の確立

 

ある程度フォロワーが増えて、知名度も上がってきたら、調子に乗らずに堅実に、誠実に、ゲーミングPC界隈の中での立ち位置、コンセプト、信頼を獲得する必要があります。ここでつまづく企業は非常に多く、ユーザーが増えてきた途端にプレゼント企画をやったり、検証形式でさらにフォロワーを増やそうとしたりしてネットの反感を買って、一番取り込むべきゲーミングPCやBTOガチ勢を取りこぼします。

 

ゲーミングPC、BTOパソコンのガチ勢だけでなく、ネットの住人の多くは、怪しい動きや変な動きに敏感です。ゲーミングPCの販売メーカーとして信頼を確固たるものにするにはちゃらついたインフルエンサーやスパマーのようなやり方は厳禁です。

 

VTuberやYouTuberをモデルに起用するのもリスクがあります。その界隈で嫌われているような人、ガチ勢が見ればハリボテだと分かる人を起用してしまうと、一瞬話題性で人が集まりますが、その後に残るものは何もありません。

 

おかしなムーブメントをとらず、本業、メインコンテンツに特化して、淡々と、クリーンにSNSも広告も展開していかないと、現代のネット上ではすぐに干されてしまいます。多少コストが掛かっても、少し他社より高くてもいいから、このメーカーに依頼したい、むしろ、お金は出すからやってくれと言われるくらいになってはじめてポジション確立に成功している状態になります。

 

まとめ

 

通常、リスティング広告について調査をしている方は、どんな広告形態を選べばよいか探している段階かと思いますが、広告を出す前の目標とリサーチ次第で、リスティング広告でなくてもうまくいく場合はもちろんあります。

何を目的にして、達成目標は何なのかをまずは明確にして、広告マーケティングの専門家やSEOも同時に取り組めるよう戦略的に動いていって下さい。

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