こんな会社に注意！身近にあるブラック企業の実態

身体や精神的にも追い詰められるブラック企業には転職したくないですよね。
厚生労働省の調べによるとブラック企業として送検された企業は2017年5月10日時点で334件にも上ります。

ブラック企業の特徴を知って、そのような企業に転職しないようにしましょう。

そもそもブラック企業ってなに？

一言ブラック企業といっても定義は様々です。
広義で言えば反社会的な団体や暴力団と関わりのある企業のことを言います。

それらはもちろん社会的に許されるものではありませんが、一般的に言われるブラック企業とは過剰労働や賃金の未払い、パワハラやセクハラといったハラスメント関係など従業員を身体的にも精神的にも酷使する企業のことをいいます。

仕事に見合っていない低賃金で長時間労働をさせるといえば分かりやすいでしょう。そのような状況で労働を強いられる従業員は次第に疲労し、最終的には限界を迎えて退職を余儀なくされます。

大量に辞めては大量に採用するブラック企業は従業員を使い捨てにするため、常に募集をしている状態が多いです。しかし、正直に求人情報を出せば誰も来ないことを知っているため、求人情報自体を偽っている場合もあります。

またブラック企業のことが知られるようになった今では言葉巧みに求人情報を盛り、転職者に甘い言葉を囁く企業が少なくありません。求人情報を鵜呑みにするのではなく、しっかりと見極めることが大切です。

ブラック企業とは従業員に無理を強いるだけではなく、たとえ心身ともに壊れたとしても何も保証してくれずに使い捨てをして成長する企業のことです。

どうやってブラック企業を見極めるの？

ブラック企業を求人情報だけで見極めることは難しいです。
他の優良な企業と肩を並べて求人情報が載っており、内容もホワイト企業（ブラック企業の反対である優良な企業のこと）のように従業員にとって条件が良いものが多いからです。

就職してから求人情報と違う！と知る場合もあります。就職して明らかに求人情報と違うと分かった場合はハローワークや労働基準監督署に相談しましょう。

求人情報に30代男性の月収は何十万以上！や努力次第で給料アップ！といった成功モデルが書かれているものは注意しましょう。

一見すると給料が良い様に見えますが、よく見ると基本給が低く長時間労働の残業代が上乗せされていたり、歩合制で最低給与が保証されていないものがあります。そういった求人はブラック企業の可能性が高いです。

また常に募集を出しているところは次々と人が辞めて人が足りていない状態であることが多くブラック企業の特徴と一致します。魅力的な求人情報であるにも関わらず、ずっと掲載されているものは避けましょう。

求人情報では離職者や休業人数に注目します。
一年や二年で辞める人が多い企業はそれだけ過酷な環境と言えます。
辞めていなくても休業してる人が多い企業は事故や精神的にキツイ仕事である可能性が高いでしょう。

賃金や労働時間だけじゃない！ブラック企業の精神論

賃金や労働時間に関しては求人情報である程度は知ることが出来ますが、ブラック企業の中には精神論を振りかざすところがあります。

気合いや根性と言った精神的な叱咤激励だけで何もサポートしないところや、お客様の感謝が給料などという企業もあります。

また、セクハラやパワハラは表には出にくい問題であるため、入社するまで分からない人も多いでしょう。ハラスメントに関してはその企業でまかり通っている場合と気に食わない従業員や個人的に辞めてほしい人に対してハラスメントを働くこともあります。

最良なのはその企業で働いたことがある人の話を聞くことですが、なかなか難しいでしょう。

求人情報で分からない企業の実態は転職者用の企業の評判が分かる口コミサイトを利用します。中には理不尽な口コミをしていることもあるため、面接で企業の雰囲気を知るのも有効な手段です。

ブラック企業に転職しないために大切なこと

ブラック企業の求人の中には正社員採用と見せかけて契約社員として採用する企業もあります。
採用が決まってからも気を抜かずに契約書を隅々まで読みましょう。

企業側に急かされても慌てなくて大丈夫です。
転職に怖気づく必要はありません。
自分にとって不利な条件を提示されたり、無理な欲求をされた時はNOとハッキリ断りましょう。

ブラック企業に一般常識は通用しません。一度、ブラック企業に入社してしまうと辞めることが難しくなります。自分の身を守るためにも自分が企業を面接する気持ちでブラック企業を見抜きましょう。