ちょっとマニアックなエンジン用語【オープンデッキ・クローズドデッキってなに?】

知ってるとちょっと詳しい人っぽい?言葉です。オープン・クローズドデッキといっても、ボディ形状ことではなく、エンジンの内部構造のことです。
エンジンの構成部品
4ストロークエンジンには、混合気の吸入バルブ、燃焼後の排ガスを出す排気バルブ、ガソリンエンジンには点火プラグがあります。筒内直噴の場合はインジェクターもあります。この辺りをひっくるめてエンジンヘッドと言います。
その下にある、実際にピストンが上下運動をし、爆発膨張行程を行うシリンダブロックがあります。更に下に、ピストンが上下運動したエネルギーを回転運動へと変換するクランクが収まるクランクケースがあります。このシリンダブロックを境にクランクケース側を腰下、ブロック・ヘッド側を腰上と呼んだりもします。
クローズドデッキは何が閉じてるの?
さて、オープンデッキ・クローズドデッキですが、このシリンダブロックの形状のことを言います。
後者クローズドデッキは、一般的には、鉄などの金属で鋳造し、あらかじめシリンダのサイズの筒を設けておくものをいいます。最終的にはシリンダ内部の表面加工などを施して、精度を高めますが金属ブロックに直接穴が開いているような状態です。このため、重たいのですが剛性に優れます。
ニッサンのRBなどターボによって過給するチューニングエンジンの素材として使われてきました。シリンダの容積を増すボアアップなども肉厚のブロックがあるクローズドデッキだからできることです。
少し前のレース屋さんは、敢えて10万キロ位走り込んでいるエンジンを元にエンジンを制作していました。なぜかというと、爆発の圧力を受け、金属的に分子結合が安定(加工時の応力などが抜けた状態)した状態のブロックを加工した方が耐久性が増すからだそうです。
では、オープンデッキは何が開いてるの?
オープンデッキは、シリンダブロックはかなり隙間のあるもので、その中にお茶筒のようなシリンダスリーブが設置されています。シリンダブロック自体はそれほど応力をうけず、スリーブが爆発のエネルギーに耐えるようになります。昨今の設計では、一気筒を500㏄前後で、燃焼などをシミュレートし設計をしていくので、排気量を大きくしたいのであれば、スリーブ(=シリンダ)を追加すればよいという考え方です。写真はオープンデッキです。
クローズドの場合は、ヘッドとの接合が面での接合となり、その部分からオイルが漏れることがあります。オープンの場合は、スリーブが熱で膨張し、ヘッド側に食い込むのでオイル漏れが発生しにくいというメリットもあります。
ちなみにメルセデスの名車、W124のE500(前期は500E)ですが、前期のポルシェ設計のときのV8エンジンはクローズドデッキ、後期のメルセデス設計は、オープンデッキだったそうです。
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