短期間で効率的に免許が取れる合宿免許。
どんなスケジュールで実施されるのでしょうか。
基本的には、どの合宿免許を実施している教習所でも、同じような日数で取得できますが、教習所によって細かいスケジュールは違ってきます。
入校から免許取得までの流れや、合宿教習所のスケジュールについて事前によく確認したうえで教習所(自動車学校)を選びましょう。
免許取得までの総合的な流れ
まずはざっくりと、入校から免許取得までの基本の流れを確認しましょう。
1:教習所に到着して入校説明・適性検査・先行学科
入校説明・適性検査・入校手続きを行います。
適性検査は、視力・色彩判別能力・聴力・運転能力検査を行います。
視力が足りないと入校できないので、事前によく調べておきましょう。
その後、先行学科(運転者の心得)受講します。これを受講しないと、他の学科や技能教習を受けることができないので注意しましょう。
2:第一段階
学科を9時限、技能教習をAT車で12時限・MT車で15時限受講します。
学科は、車を運転するための基礎知識を学び、仮免学科試験のための模擬試験(効果測定)も実施されます。
技能教習では、基本の操作と走行について技術を習得します。
3:仮免学科試験・技能終了検定~仮運転免許証交付
仮免を取得するための学科テストと実技テストを受けます。
仮免学科試験は、50問出題され、45問以上の正解で合格となります。
技能検定は、路上に出ても通用する運転能力があって、安全な走行ができるのかどうかを判定する試験です。
合格すると仮運転免許証が交付されます。
4:第二段階
学科を16時限・技能路上教習を19時限受講します。
学科では、高速道路の走行についてや、自動車の保守点検・応急救護教習なども含まれます。
また、技能教習と学科教習をセットにした教習もあります。これは複数の教習生が同乗して順番に運転し、その後にみんなで危険予測ディスカッションを行います。
技能教習では、実際に路上に出て運転技術を学びます。
高速道路での走行もありますが、シミュレーターで代用されることもあります。
5:技能卒業検定~教習所卒業
実技の最終テストを受けます。これは路上と教習所内の両方を走行します。
合格したら卒業証明書が発行され、卒業式~帰宅となります。
卒業証明書は、本試験に必要なため、大切に保管しましょう。
この証明書の有効期限は1年間です。
6:適正検査・学科試験を受けて免許証交付へ
教習所を卒業したら、1年以内に住民票のある都道府県の運転免許センター(運転免許試験場)で適性検査と学科試験を受けます。
合格すると免許証が交付されます。
合宿免許で模擬試験を受けているので、対策ができているうちに早めに運転免許センターへ行くようにしましょう。
合宿免許の一般的なモデルスケジュール
短期集中型の合宿免許における最短期間は、AT車限定なら14日間(13泊14日)、MT車なら16日間(15泊16日)となっています。
技能教習の1日に受講できる時限数は、法令で定められています。
第一段階では2時限まで、第二段階では3時限までと決まっており、これ以上短期間にはできないということです。
しかし、どの教習所でもこの期間が最短かというと、そうではありません。
合宿免許を実施している教習所によっては、間に休校日や観光する日を設けているところもあります。
また、最も混雑する時期には長く予定を組まれることもあるため、自分の通いたい教習所のスケジュールはしっかり確認して申し込みましょう。
一般的な合宿免許のモデルスケジュールでは、1時限~9時限まで教習時間があり、始まりは8:40~あるいは9:00~というのが多いですね。
そして、この1日9時限で最短期間14日(AT車の場合)の間に、技能教習と学科教習・効果測定・応急救護・各種試験や検定が組み込まれてきます。
1日目~6日目は第1段階、7日目の午前中に終了検定が行われ、午後に仮免学科試験を実施。合格したら第二段階に入り、14日目最終日の午前中に卒業検定・合格したら午後に卒業というのが一般的なスケジュールです。
1日の教習時間は、お昼を挟んで普通の学校のように連続して授業がある教習所もあれば、間に空き時間がパラパラと入ってくる教習所もあります。
自己のスケジュール管理も必須
教習所を申し込む時に大切なのは、スケジュール管理をしっかりしておくことです。
万が一を考えて、通う期間は余裕を持っておかないとダメですね。
最短日数のことしか考えずに申し込んだのに、試験に落ちてしまった・・・
まだ卒業できないのに、学校や仕事が始まってもう休めない・・・
うっかり寝坊して授業キャンセル!延長になって会社に迷惑をかけてしまった・・・
そんな方も実際多くいるんですよね。
それでもまだ卒業できればいいですが、途中で辞めなくてはならなかったという人もいるのです。
スムーズに最短期間で卒業する!と気合を入れても、何が起こるかわかりません。日程に余裕がないことがプレッシャーとなって、より緊張してミスすることもあります。
合宿教習のスケジュールを確認するのはもちろん、自分のプライベートのスケジュールも余裕をもってしっかり照らし合わせてから申し込みましょう。