販売している商品の知識を学ぶことは自分を助けます

販売業は向き不向きがあるとか言いますが、本当にそうか疑問に感じる方もいらっしゃるかもしれません。でも確かに向き不向きってどんな仕事にもあるものですよね。

そこで今回は、販売業の向き不向きについてと商品知識を学ぶことの重要性についてご紹介していこうと思います。

販売業に向き不向きがあるのか？

販売業で頑張っている人を見ると、「自分には難しいかな」と感じる人と「自分もやってみたい」と感じる人の二つのタイプしかいませんね。これはすごく不思議な現象ですがその理由は何だと思うでしょうか。

一番の理由は『性格』かもしれません。人と接するのが苦痛にならない人は接客業に向いているかもしれませんよね。そこでまずは接客業に向いている人の特徴や性格について調べてみました。

その結果接客業に向いている性格は人見知りをしない人、色々なことに興味がある人、話すことが苦痛ではない人です。つまりコミュニケーション能力の高い人が販売業や接客業に向いているというわけですね。

確かに人と話すのが苦手という方や、知らない人と話すのが怖いという人には向いていないかもしれません。でも色々なことに興味があるという人はコミュニケーション能力に関係なくいるかもしれません。

実はコミュニケーション能力も重要ですが、最も重要なのは色々なことに興味があるということなのです。これが商品知識というものにつながるからです。

商品知識が豊富だとなぜ販売業に向いているのか

あなたがショップに買い物に行く時、最初からその商品が欲しくて出かけたとしましょう。ショップには色々な種類の同じ機能の製品が並んでいたとします。どれを選んでいいかわかりません。そんな時どうするでしょうか？

恐らくショップの方に「同じ機能の製品の中でどれが一番いいと思いますか？」などと聞くでしょう。その時にすごく話し好きなのに「わかる人呼んできます」と言われ、やってきた人がコミュニケーション能力が低めだけどものすごい商品知識があったとします。

必要な情報だけを話すのでとてもわかりやすく、結果的に納得ができる商品を購入できたとします。あなたが購入したきっかけを作ったのはコミュニケーション能力が高いけど商品知識が乏しい人ではなく、コミュニケーション能力が低いけど商品知識がある人ですよね。

つまりコミュニケーション能力が低くても商品知識が豊富な人の方が、販売数は各段上なのです。確かに話し上手な方が良いと感じるかもしれません。なら商品知識が豊富なコミュニケーション能力が高い人材になれば良いのです。

それに商品知識は商品を欲しい人を納得させるだけの根拠を知っていますので、次に欲しいものができた時にもその人に相談しにきたりします。常連さんがつきやすくなったりもするのです。実は実際に経験しているのでハッキリ言えるのです。

その体験談をご紹介しましょう。

実際に体験した商品知識の重要性

某デパートで勤めていた時の話です。家電製品の販売を行うフロアで仕事をしていましたが、その時にパソコンの購入を検討されているお客様がやってきて、私にこう言いました。「書いた感じにルビをふりたい」

私はおすすめのパソコンの電源を入れて、実際にルビのふりかたをご紹介いたしました。するとそのお客様は意外だと思ったのか、他のことも聞かれたので丁寧にご説明させていただきました。

その方はその日はお帰りになりましたが、時間にして20分くらいの接客をしていたので、上司から時間の無駄では？と注意を受けますが、翌日に同じお客様がいらしてそのパソコンを購入されました。

お客様が言うには丁寧に教えてもらったので一晩考えても欲しかったので購入しにきたとのことでした。お客様としては高額だったので奥様と相談されたのでしょう。

商品が売れたことによって上司の見た目も変わりました。それからはその売り場ではより丁寧にお客様の質問に答える習慣が付いたのです。

決してコミュニケーション能力が高いわけではありませんでしたが、丁寧な説明と商品知識が自分を助けてくれたほんの一例です。

接客業や販売業に向かない性格もいるにはいる！

例をご紹介しましたが、接客業や販売業に向かない性格は確かにあります。それは顔に出るタイプの人です。これはどなたでも納得できる理由ではありませんか？例をあげて説明いたしますね。

販売業や接客業というのはいつもニコニコしていれば良いという仕事ではありません。なぜならば多くはないかもしれませんが、いちいちクレームをつけるお客様もいらっしゃるからです。

もしもクレームがきた場合に顔に出るタイプの人は、相手に今自分がどう思っているのかがバレバレですよね。腹立ってます！という顔やムカつく！という顔、そんな気分が顔に出る人は余計にトラブルになる可能性があります。

そのためその時の気分が顔に出てしまうタイプの方は接客業や販売業には向かないでしょう。ムッとするところをグッと抑えて普通に対応できるポーカーフェイスができる人の方がトラブルにならないので向いているというわけですね。